2013年11月20日

●続和文解釈入門第281回

投稿するかどうかにかかわらず、出題に対し回答する場合は、1~2秒で答を出すようにして、そのあと拙著『新訂和文露訳入門』なども参考にして、じっくりあらゆる方向から時間をかけて検証するとよい。その検証によって和文露訳の力がつくし、翌日(ないしは後々)その回答がもし、私の回答と違っても、納得がいけば、勉強になるだろうし、納得がいかなければ、その理由を添えて再投稿いただけば必ずコメントする。こういう2段階で和文露訳をすることが実戦で使える実力を養うことになる。

出題)「汽船はここに1回おきに停泊する」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年11月20日 08:17
コメント

Пароход здесь через
раз бросает якорь.
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正解です。ただпароходというのは蒸気船です。幕末や明治時代ならともかく、現代で汽船といえば、ディーゼルをつかったものでしょう。汽船は本来蒸気船のことですが、船舶法では機械力を使った船を指します。厳密に言えば機船となりますが。私の答えは、Теплоход останавливается здесь через раз.
有明丸の丸、フィリップ号の号をどう表現するかというと、普通はт/х "Ариакэ", т/х "Филипп"などとし、これはтеплоходの略で、ディーゼル発動船であれば、これが使えます。現代では原子力船атомоходや電気式船舶электроходというのもありますけど。

Posted by ブーチャン at 2013年11月20日 17:55

(お題)
汽船はここに1回おきに停泊する
(コーシカ訳)
Пароход здесь становится на якорь через каждые два плавания.

反復、繰り返しですから不完了体です。

>出題に対し回答する場合は、1~2秒で答を出すようにして
1~2秒…
おかげさまで体がどっちかだけならそれくらいで出るようになりました。
今回ですとчерез、繰り返しの不完了体、пароходまでで1~2秒でした。
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正解です。ただ航海となっていますが、厳密に言うと、通過するだけの時かもしれません。каждый втрой разの方が自然なような気がします。汽船については正解とは言え、露露辞典にあたって、現代なら使えるかどうかなど疑問が出てくることが重要であり、じっくり検証する時間があるときに、こういう疑問が出てくるような出題をサイドから見る視点が必要だと思います。

Posted by コーシカ at 2013年11月20日 21:17

Пароход останавливается здесь через каждый раз.
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正解です。個人的にはкаждыйを外した方がよいように思います。

Posted by ゴ at 2013年11月20日 23:26

Пароход бросает якорь в этом месте через раз.
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正解です。

Posted by Ml at 2013年11月21日 01:23

>пароходというのは蒸気船です
あっ!そうでした。
паровоз、тепловозやったら間違えへんのに…

>…丸、~号 → т/х(ディーゼル発動船の場合)
そういえば
英国海軍のHMS=Her Majesty's Ship
米国海軍のUSS=United States Ship
に相当するロシア帝国ないしソ連海軍の接頭辞?というものはあるのでしょうか。
ご存知でしたら教えてください。
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крейсер "Адмирал Нахимов" ВМФ России(ロシア海軍巡洋艦「ナヒーモフ提督」)というのは知っていますが、船舶の種別(空母や巡洋艦など)だけで号や丸は特につけないように思います。

Posted by コーシカ at 2013年11月22日 01:06

ありがとうございます。
帝政時代も含めて特に何も付けないんですね。

Posted by コーシカ at 2013年11月23日 21:46
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