2013年11月02日

●続和文解釈入門第263回

例文というのは、出来るだけ簡にして要を得るもので、かつ当該の用法がどこまで使えるのかその限界を示すことが出来るものが最良であり、そういう例文が多ければ多いほどよい。第261回の出題も不定動詞が能力を示せるということだが、ходитьばかりでは、それしか覚えないことになる。そういう意味でこれなども限界の用法と言える。A Comprehensive Russian Grammar, Terence Wade, Wiley-Blackwell, 2011やA grammer of aspect, Forsyth, Cambridge University Pressは日本語のロシア語文法書に比べて、和文露訳に使える、そのような例文が非常に多いように思われる。拙著の『新訂和文露訳入門』もそれを目指したつもりである。

出題)授業で先生が言う「答えの分かる人?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年11月02日 07:58
コメント

Кому ответ ясен ?
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意味は分かるでしょう。私の答えは、Кто скажет?
先生は回答できる生徒がいるという前提でこう言っているわけで、具体的で主観的ニュアンスがある。第208回の出題と比較すると面白い。

Posted by ブーチャン at 2013年11月02日 09:10

(お題)
(授業で先生が言う)答えの分かる人?
(コーシカ訳)
1) Кто (из вас) понял?
2) Кто (из вас) знает ответ?

1)は完了体過去による結果の現存、
2)は結果存続兼評価型動詞の不完了体現在です。
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1)は理解したのはだれかということで、出題とは違います。
2)は直訳のようなもので、遠回しの言い方です。この場合знатьは状態の動詞の用法です。знатьを『新訂和文露訳入門』では結果存続兼評価型動詞としましたが、対応の完了体がないこと、ужеで示せるのは結果の存続だけであり、評価を示すものではないということから、次回の本文で訂正します。

Posted by コーシカ at 2013年11月02日 22:24

Кто понял ?
Кто ответит?
先生には期待感があるからсов。
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体の用法の理解はその通りです。二つ目などは使えるかもしれません。

Posted by ゴ at 2013年11月03日 00:21

Кто решил?
Кто ответит?
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二つ目のは正解と言っていいかもしれません。

Posted by 角丸 at 2013年11月03日 02:34
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