2013年10月25日
●続和文解釈入門第255回
不完了体過去形の否定は動作が全くなかったということから、思いがけない行為の断固たる否定を示す場合がある。その場合никакойのような否定の強調する語句か、否定の動詞を強いイントネーションで発話すことになる。
(あなたのものを取ってなんかいませんよ)Я не брал ваших вещей.
(私たちはいかなる電報も受け取ってなんかいません)Мы никакой телеграммы не получали.
出題)「無理に今決めても欲しいということではないのです」をロシア語にせよ。
Khotja ya sejchas reshiteljno vybral,
eto ne vsegda pokazyvaet, chto ya eto zakhochu.
(Ya sejchas v ot`ezde v pref.Fukushima.)
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出先からご投稿とは精が出ますね。お答えをしいて訳すと「今僕は断固として選んだけれども、それは僕がそれを欲しているということを必ずしも意味しない」となり、かなりの意訳です。「選んだ」としているところが違います。「してもらいたくない」というのですから、не хочу чтобыとしてчтобы以下の主語を変えるというのが一般的です。私の答えは、Я не хочу навязывать вам решения сейчас.
Я не имею в виду то, что я хочу, чтобы вы обязательно решили сейчас.
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大体いいのですが、くどい感じがします。接続詞のчтоとчтобыが続くのは問題です。ですからЯ не имею в видуをなぜ付け加える必要があるのか不明です。Я не хочуとすればいいだけの話ではないでしょうか。これは馬から落馬するの類で、冗語です。
(お題)
無理に今決めても欲しいということではないのです
(コーシカ訳)
1) Мы не собираемся вынудить Вас к принятию решения тотчас.
2) Хотелось бы, чтобы Вы решили. Но не тотчас.
会社関係のやり取りのように思われましたのでмыで作ってます。
計画か何かを示したところ、相手が「今決めないといけないの?」
と当惑していることに対する説明という設定と捉えました(え、違います?)。
1)は意向が使えると感じました:決定も今すぐして欲しい!というつもりではない。
「決める」は具体的で恐らくは繰り返さない動作でしょうから完了体不定形です。
2)は「決めていただきたいですが、今すぐとは申しません」的な雰囲気を出してみました。
быが続くのがちょっとうっとうしい…
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両方とも通じると思いますが、1)は会話で使えるとは思えないほど、硬い表現です。2)はНе хочуとかЯ не хотел быのように主文を否定した方が、一般的だと思います。