2013年10月02日

●続和文解釈入門第232回

体の用法における完了体未来形の完遂の用法について突きつめて考えた結果、完了体の定義に若干手を入れることにした。
「完了体は話し手が動作の結果として、時間軸の特定かつ不動の一点をイメージする」に変更する。ゆえに、完了体未来形の完遂の用法においても、動作の達成(完遂)をイメージするということ自体が、意識しても、しなくても自動的に時間軸の特定かつ不動の一点を特定することにつながることになる。始発の動詞について言えば動作の開始イコール動作の達成(完遂)ということである。

出題)「私が裁判費用すべてを負担する」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年10月02日 06:26
コメント

Я буду полностью
нести расходы по
суду.
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不完了体未来形というのは、いきなりは使いにくいもので、「どなたが裁判費用を負担なさるのですか?」というような質問があったというような文脈が必要です。前後の文脈が提示されていない以上、新規の事柄と解釈すべきです。судは裁判は裁判ですが、裁判沙汰になったことがないというような総称的な意味の裁判で、個々の案件(裁判事例には)使いません。процесс, производство (судопроизводство)を使います。私の答えは、Я возьму на себя все судебные издержки.

Posted by ブーチャン at 2013年10月02日 06:55

Я заплачу за весь суд.
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体の用法は正確です。お答えだと裁判の全費用、裁判官の給料、検事の給料、裁判所の維持費すべてというふうに受け取れます。

Posted by ロン at 2013年10月02日 07:25

Я заплачу все нужные деньги за судебный процесс.
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意味は分かると思います。

Posted by ゴ at 2013年10月02日 23:27

(お題)
私が裁判費用すべてを負担する
(コーシカ訳)
Я возьму на себя все судебные расходы.

これから負担する、と意志を表すため、完了体未来です。
さて、正解は
お、ほぼドンピシャ。
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正解です。

Posted by コーシカ at 2013年10月07日 23:42

今回の本文を拝見して、英文法でのwillの使い方を思い出しました。

予測を表すwillは…鮮明に見通す感覚を伴っています。
まだ見ぬ事態。だけど話し手には確信があり、自信があります。
(大西泰斗、ポール・マクベイ『一億人の英文法』、東進ブックス、2011年、343頁)

こちらでしっかり鍛えていただいているおかげで、
英語やそれ以外の外国語をやっていても、知らずロシア語と対比してしまっています。

たとえば英文法書を読んでいても
be going to は不完了体の予定の用法とそっくりやな
willは明確な意志やから露語やったら完了体未来やな
という風に。

Posted by コーシカ at 2013年10月07日 23:58
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