2013年09月22日
●続和文解釈入門第222回
危惧の表現として、боятьсяと共に使われるкак бы не (чтобы не) + 完了体(過去形・不定形)があり、主文の動詞の内容をより詳しく解説するという役割がある。
(病みつきはしないかと心配だった)Я боялся, как бы не заболеть.
(彼女がいなくなりはしないかと心配だ)Боюсь, чтобы она не исчезла.
(残念だけと、今晩は行けない)Боюсь, что я не смогу прийти сегодня вечером.
(僕には彼が来る自信がない)Боюсь, что он не придёт. <直訳は「来ないことを心配している」>
出題)「どのくらいの量オイルに酸化防止剤を添加しますか?」をロシア語にせよ。
В каком объеме
вы добавляете
антикислитель
в масло ?
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量というのは数量ということですから、個数かもしれず、容積かもしれず、重量かもしれません。お答えは容積のみです。антикислительという言葉は知りません。антиокислительのタイプミスでしょう。私の答えは、В каком количестве вы добавляете к маслам антиоксилительные присадки?
добавлять во чтоというのは、不足しているものを加えて完全にするという意味になります。
「数量は」というのはв количествеというのを技術用語ではよく使いますので覚えておいてください。
В какой объём масла добавляют антиокислитель?
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ブーチャンさんと同じ発想ですね。
回答を作成するに当たり、格支配を確認するために辞書を見ました:
Добавить к сплаву немного серебра. 合金に少量の銀を加える。
Дать сахару в чай [соли в суп] по вкусу. 好みによりお茶に砂糖[スープに塩]を加える。
Вам добавить супу? もう少しスープをあげましょうか。
(研究社、477頁、добавить)
ん~、部分生格の復習にもなる例文やなぁ。
それはさておき
今回は技術的な内容ですので「合金に銀」の例文に倣ってк 与格にしました。
>добавлять во чтоというのは、
>不足しているものを加えて完全にするという意味になります
к 与格と直に与格との使い分けの決まりはあるのでしょうか:
добавлять к чему
добавлять кому
でしょうか。
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その通りです。
あれ?肝心の回答が投稿されてへん…
改めて失礼します:
(お題)
どのくらいの量オイルに酸化防止剤を添加しますか
(コーシカ訳)
Сколько объема противоокислителя добавлен к маслу?
主語はпротивоокислитель、動詞はдобавлятьです:
сколькоに引っ張られて主語が分かりにくくなってますが…
酸化防止剤は不可算名詞と踏んで、
数を連想するколичествоよりも量の意味の強そうなобъемを使いました。
ся動詞で受身にしたかったのですが見当たらないので被動形動詞過去短語尾です。
さて、正解は
あ~количествоの方が好かったんですか…
動作主が見えない(問題にしない?)と思っていましたがしっかりВыなのですね。
相手が居て尋ねている以上当然といえば当然ですが、考えてみませんでした。