2013年09月04日
●続和文解釈入門第204回
これまで和文露訳の短文として出題したのは、和文解釈入門で600問、このコーナーで200問だから合わせて800問ということになる。できるだけいろいろな分野、文法事項から出題したいのだが、一人の人間がやっているのでどうしても偏りが出ることもあるかもしれない。しかし一人の人間が出題しているので、回答やコメントにはそれなりに一貫性があるという自信もある。これまで投稿者一人で全部回答した人はいないが、300問や400問程度なら2~3人はいるはずだ。投稿者には最近は投稿されないが、体の用法の奥義も究めたと私が判断した人も過去に3人はいる。その中でほんの少し私がお手伝いしたかもしれないと思う人もいるし、全く独力でそうなったという人もいるから世の中は広い。現在の常連投稿者の方々3名も、レベルは上級であり、ほぼ体の用法の奥義に達したと考えてよい。後200問出せば、千問となるが、そのくらいは行きそうだ。それまでに後何人そのような人が出てくるか楽しみである。
出題)「毎日スケート場に通うことにしましょう」をロシア語にせよ。
Давайте будем
ходить в каток
каждый день.
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うっかり気がつきませんでしたが、ご本人から正解はна катокとの申し出がありました。確かにそうすれば正解です。(友達になろうよ)Давай будем друзьями.というのもあります。私の答えは、Давайте каждый день ходить на каток.
давай(те) + 完了体未来形のほうが、давай(те) + 不完了体不定形より多く使われるという現象面のみを簡単に記述した参考書が多いが、これにも体の使い分けがあると考えると分かりやすい。反復や継続を示すなら不完了体不定形を、1回の具体的動作を示すのなら完了体未来形を用いるという体の用法に従えばよいのである。
Давайте ходить на каток каждый день.
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正解です。
(お題)
毎日スケート場に通うことにしましょう
(コーシカ訳)
1) Мы будем ездить на каток каждый день.
2) Давайте ездить на каток каждый день.
なんとな~く不安ですので(特に2)が)2通り。
1) は繰り返し+未来でбыть +不完了体です。
2) はдавайтеと不完了体不定動詞の不定形ですが
なんとなくこういう言い方はしなさそうです:
露露を見る限り、絶対ダメ!とも言い切れなさそうなのですが…
さて、正解は
おぉ、давай(те) 不完了体不定形の方が好いのですか。
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どちらも正解なのですが、мы будемとすると、未来の時制での反復という感じが強く、Let'sという感じが薄まるような気がするというだけです。ездитьを使っているのは、家の周りにスケート場がある人は少なく、普通は電車や車で出かけるという理詰めな発想だと思いますが、通うという意味ではходитьは交通機関を使った場合でも、特に頓着せず使われています。語結合辞典のходить = отправляться куда-либо; бывать где-либо; посещать кого-что-либоという語義解釈が2番目に載っています。ходить в университет (музей, цирк, ресторан), на работу (концерт), к морюとあり、
В прошлом году мы несколько раз ходили в Большой театр.(昨年何度かボリショイ劇場に行った)という例が挙げられています。