2013年08月03日

●続和文解釈入門第172回

このコーナーの出題の狙いは、体、単数複数、その他の文法事項の使い分けが主であり、語彙であることは稀である。すべての語彙を網羅することはできないし、通訳各人によっても日常会話などのようにベースとして必要な語彙というものはあるが、技術(鉄鋼、機械、漁業、林業、コンピューターなど)、医療(これも内科、外科、小児科などいろいろな分野がある)、観光(都内、京都・奈良、大阪)、政治経済のロシア語があり、通訳は一つではないにせよ、いずれかに特化していくものだから、そのような特殊な語彙を覚えても、他の分野では役に立たないということがままある。それより体の用法など文法事項の使い分けを先に覚えたほうが汎用的であるし、利便性も高いと思う。

出題)「最初からうまくいくなんてありえない」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年08月03日 05:21
コメント

Всё с начала идти успешно не может.
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「最初からすべてがうまくいく」という文と、「それはありえない」という文を、一つの文にしようとすると無理がでてきます。起こり得ないという否定文なのですから、чтобыを使うべきです。私の答えは、 Так не бывает, чтобы с первого раза всё получалось.
 いっそ諺を使って、Первый блин комом.としたほうが分かりやすいかもしれません。

Posted by ゴ at 2013年08月04日 00:21

(お題)
最初からうまくいくなんてありえない
(コーシカ訳)
Не может быть того, чтобы удалось с самого начала.

тогоは要らんかな…
最初という具体的な1点が上手くいくことが話題になっていると考え
удатьсяと完了体を用いました。
さて、正解は
あっ!
чтобы以下が不完了体。
不可能という意味の発言だからでしょうか。
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主文が「あり得ない」(存在しない)という否定のため、чтобы以下も動作が起こらないというニュアンスから不完了体が来ます。動作を名指す(動作の有無の確認)だけだから不完了体が来るという考え方でもよいと思います。

Posted by コーシカ at 2013年08月05日 21:49
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