2013年07月12日

●続和文解釈入門第150回

他動詞は直接補語を省略する場合があるが、それは文脈で明らかな場合であり、そうでない限り省略することはない。命令法において直接補語が人で二人称の場合は、自動詞が来るが、再帰動詞も可能である。第142回の回答でも説明したが、「シートベルトをしなさい」を露訳すると、日本語から判断して直接補語をうっかりシートベルトにしてしまう。そういう風にしてしまうと、誰のシートベルトなのかという問題が露訳の際生じる。出題の日本語ではあなたのシートベルトであることは明確であるが、ロシア語でそのように訳す場合には、
Пристегнитесь ремнём безопасности. と再帰動詞の命令形を用いて、シートベルトを造格にしてしまうのである。造格にできるかどうかは動詞の語結合に依るから、全ての動詞で可能なわけではない。再帰動詞ではなく他動詞を用いると、次の文のように直接補語を明確にする必要がある。
(子供たちのシートベルトを締めなさい)Пристегните детей ремнём безопасности.

 それゆえ理論上はсебяを用いて、下記のようにすることは可能だが、あまり聞かない。

Пристегните себя ремнём безопасности.

出題)警備会社の説明にある「アラーム(警報)受信後2、3分以内に(ふつうは)我々は現場に到着します」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年07月12日 06:04
コメント

Мы обычно прибываем
на месте( назначения)
в течение двух трех
минут после получения сигнализации.
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прибывать в/на + 対格、ないしはк + 与格(人)です。それとдвухとтрёхの間にハイフンがないと不自然です。またсигнализацияは警報システム、信号装置、信号を与えることという意味で、信号やアラームという意味はありません。私の答えは、Мы прибываем на место в течение двух-трёх минут после получения сигнала тревоги.
「~した後~以内に」в течение + 生格 после + 生格という表現はビジネスで多用される。

Posted by ブーチャン at 2013年07月12日 06:52

После приёма сигнала тревоги, мы прибегаем в данные места в пределах двух-трёх минут.
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「現場へ」はна местоですし、в пределахとпослеの結び付きというのはあまり聞きません。それとприбегатьは走って到着するということですが、普通は車で到着するのではないでしょうか。

Posted by ゴ at 2013年07月12日 22:45

(お題)
アラーム(警報)受信後2、3分以内に(ふつうは)我々は現場に到着します
(コーシカ訳)
Мы приезжаем место менее, чем за 2 или 3 минуты после принятия тревожного сигнала.

приезжаемと不完了体なのは
繰り返しや能力を表すためであることと
到着時間の短さに文の焦点があるためと考えます。
さて、正解は
現場へはна対格が必要でしたか。
「以内」はв течение чегоを使うのですね。

Posted by コーシカ at 2013年07月17日 21:42
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