2013年04月13日

●続和文解釈入門 第62回

騎兵少尉サーヴィンКорнет Савин(1854年~?)は1887年ごろフランスのドゥ・トゥルーズ・ロートレック伯爵граф де Тулуз-Лотрекと名乗り、ブルガリア政府を煙にまいて、ブルガリア大公(王様)の候補となり、王家を乗っ取ろうとしたという稀代のペテン師であり、彼の自伝Записки корнета Савинаにはその事が書かれている。大半はヨーロッパでの逃避行と牢屋暮らしのため、私の興味があるロシア関係の犯罪文献としては価値が劣る。ただ19世紀末のヨーロッパの牢屋事情は詳しいし、当時のヨーロッパの社会情勢などもよく分かる。若干とはいえ、1887年ごろのモスクワの監獄の様子について具体的な記述があるのは参考になる。この自伝は1913年に作家ギリャローフスキーにより出版されたので、文章や校正に彼の筆が入っている可能性があるから、文法的な面で言えば安心である。彼は1918年に横浜に来ており、日光まで足を伸ばし、まもなくウラジオに戻り、香港で死んだという。

 拙著『ロシア奇譚』の4-17にイスカンデール閣下として、ニコライ1世の孫であるニコライ・コンスタンチーノヴィチには盗癖があり、1874年には時の皇后(アレクサンドル2世の后)の印鑑を盗んだり、他の皇族からダイヤなどを盗んだという事は述べた。このダイヤの盗難にサーヴィンが関わっているという話もあるらしい。

出題)「このセメントは短期間で強度を増してゆく」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年04月13日 07:25
コメント

Этот цемент
в короткий срок
увеличивает
твердость.
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正解です。私の答えは、Этот цемент набирает прочность в сжатые сроки.
уведичивать (повышать) твёрдостьでもよい。набирать высоту(高度を徐々に上げて行く)というように、набиратьは「徐々に上げて行く」という意味で使う。

Posted by ブーチャン at 2013年04月13日 09:01

Этот цемент укрепляется за короткое время.
昨日のコメント、理解するのに5分くらいかかりました。
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正解です。

Posted by ゴ at 2013年04月13日 23:21

(お題)
このセメントは短期間で強度を増してゆく
(コーシカ訳)
Этот цемент увеличивает свою крепость за короткое время.

бетонの方がいいかとも思いましたが原文重視で。
цементныйで浸炭の意味があるとは知りませんでした
(冶金のセメンタイトцементитの関連でしょうね)。
モルタルцементный раствор、骨材заполнительも思い出せて大豊作です。
動詞は能力を指す不完了体現在で、за+対格は完成に要する期間と考えます。
さて、正解は
えっ?!прочностьやтвердостьを使うのですか。
四週強度という言い方があるのでкрепкий系の単語だろうと思っていましたが…
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креаостьをよく使うのは酒の強さ(アルコール度)です。

Posted by コーシカ at 2013年05月02日 22:03
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