2013年04月10日

●続和文解釈入門 第59回

最近、宮部みゆきの本を何冊か読んだ。出来不出来というか、私の好みもあるから一概に言えないが、『模倣犯』は傑作であろう。『理由』も虚構家族をテーマにして面白かった。その中に戦前、舅が嫁と通じることが伏線として出てくるが、核家族の現在ではあまり起こり得ないとはいえ、革命前のロシアでも大きな問題であり、19世紀など息子が出征している時に嫁を犯すとか、息子が自分の嫁と通じた父を殺し、尊属殺人のため形が重くなり、シベリア送りとなった悲劇は多い。『流刑Каторга』Дорошевич, Захаров, 2001にもこういう例について挙げられている。こういう嫁と通じた舅をロシア語ではснохачと言うのだという事を思い出した。

出題)「困ったら、だれに聞けばいいのですか?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年04月10日 06:44
コメント

(1) К кому нужно
обращаться во время
затруднений ?

(2) У кого нужно
спрашивать, когда
я столкнусь с
трудностями ?
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нужноはдолженなどと同様、叙想語であり、話し手の主観を示す語です。そのため、繰り返しや、ある程度期間が動作の中に含まれる動詞は別にして、具体的な1回動作の動詞は完了体不定形を用いることになります。それと、出題に「困ったら」とあり、これは、いつもではなく、困ったその時は、ということで、典型的な例示的用法です。これも完了体未来形(完了体命令形)の用法です。「困った時はいつも」と理解したのかもしれませんが、それも、Если что, я помогу.(何かあったらお手伝いしますよ)という文を見れば分かるように、例示的用法です。これは体の用法としては、非常に重要なものなのでマスターされることを望みます。私の答えは、К кому мы можем обратиться в случае затруднения?

Posted by ブーチャン at 2013年04月10日 07:24

Когда я задрудняюсь, к кому можно обращаться?
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お答えは、常に(定期的に)困難に直面するということになり、非現実的です。出題の困ったらというのは、いつもは問題ないが、稀に困ることがあるということで、文法的にいう不規則な繰り返し(起こるかもしれないし、起こらないかもしれない)であり、これに例示的用法を用いるのです。例示的用法は体の用法としては、本質的な完了体の用法なので『和文露訳入門』などを参考に、マスターするようにしてください。

Posted by ゴ at 2013年04月11日 00:23

(お題)
困ったら、だれに聞けばいいのですか?
(コーシカ訳)
1) К кому обращусь, когда что-то получиться?
2) К кому обращусь, когда какая-то проблема возникает?

最初のобратитьсяは条件を表す完了体未来です。
когда以下の動詞の体を完了体にすれば
「困ることはないだろうけれども万一何かあった場合」となり
不完了体では困るような事態が何度も起こり得るという含みをそれぞれ出せるように思います。
さて、正解は
в случае затрудненияとтруд系の単語が使えるのですね。
затруднитьсяを使おうか迷った挙句に外しました。
в случае какогоも思いつきませんでした。
最近、読めば分かるけど書く時にぱっと出ない表現が多いように感じております…
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困ることが何度起ころうと、対処する場合はそれぞれ個別の困難が問題ですから、完了体の例示的用法以外が使えるとは思えません。対処が問題ではなく、いろいろな問題が起こるというだけなら、不完了体の領域です。

Posted by コーシカ at 2013年05月06日 20:54
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