2013年04月08日

●続和文解釈入門 第57回

体の本質を一言で言えば、完了体は話し手にとって意識的であるという事に尽きる。裏を返せば、不完了体は意識的(主観的)な要素が少ないと言える。つまり、不完了体は話し手にとって動作や状態という素材そのものであり、完了体は動作や状態が、話し手にとって主観的ニュアンスを帯びたものであるからである。大きく言えば不完了体は則天去私であるといえる。

 武道の稽古には自由組手と形組手がある。自由組手というのは、実戦を想定した試合形式の稽古であり、形組手というのは、技の粋を形にまとめ、それを練習することによって実戦的な技を習得する手がかりにしようというものである。ロシア語の会話においては、実際にロシア人と会話をするのは自由組手であり、形組手は『和文露訳入門』の目次にあるような各種の用法に相当する。これらの用法の説明を理解し、多くの用例に当たることで体の本質が必ず見えてくる。本書では、過去・現在・未来の三つの時制と命令法と不定法に分けて、またそれぞれを不完了体と完了体に分けて、多くの用例を体系的に方向づけ、配置することで、その手がかりとなるように工夫されている。これらの具体的な用法を順次会得することにより、体の真髄がだんだんと会得できるようになってくるはずだ。

出題)「彼女の面接が行われた」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年04月08日 06:39
コメント

(1) Ей было дано
интервью.

(2) Её интервьюировали.
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これだと彼女にインタビューしたという意味にしかなりません。私の答えは、Собеседование с ней проводили.

Posted by ブーチャン at 2013年04月08日 07:08

Её собеседование проведено.
встревать, встрять初めて見ました。覚えておきます。
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お答えだと面接官が彼女であると取られる可能性が大です。そうではなくて、彼女は面接される側であるということであれば、私の答えのようになります。それと被動形動詞過去短語尾を現在の時制で使うと、結果の存続ですから、たった今面接したということになります。былоを入れての過去時制ならアオリスト的用法となります。この辺の違いを理解されているとは思いますが、念のため。

Posted by ゴ at 2013年04月08日 22:57

(お題)
彼女の面接が行われた
(コーシカ訳)
1) Собеседование с ней на работу провели.
2) Собеседование с ней на работу проведено.

結果の現存ないし過去の事柄を指す完了体過去や被動形動詞過去短語尾
が使えると思います。
さて、正解は
面接した事実そのものを指して不完了体過去なのですね。
被動形動詞過去短語尾はいまいちよく分かっていないので復習するようにします。
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正解です。結果の存続という用法で、たった今面接が行われたというニュアンスです。2)にбылоを入れるとアオリスト的用法になります。

Posted by コーシカ at 2013年05月06日 21:03
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