2013年03月06日

●続和文解釈入門 第26回

よくスポーツなどで、120%の力を出してとか頑張るとか、理屈に合わない表現を見かける。強調の意味で言っているのだろうが、出した力が120%なら、その120%は元々100%とすべきものだっただけではないか。毎日運動している人が、健康の日などにジャンプ測定をすると、普段運動をしない人の方が成績の良い場合がある。それを見て定期的に運動するというのはどんなものかと単純に考える人もいよう。それは定期的に運動する人には体に無理がかからないようにリミッターが働いているからなのである。運動していない人にはこのリミッターが利かないから、次にやれと言われても同じような結果が出ない可能性もあるだろうし、翌日か、2、3日して体のどこかが痛くなってくることになる。火事場の馬鹿力というのも、死ぬか生きるかというときには、体に無理がかからようにするというリミッターが外れてしまうから出せるのだし、毎日火事場の馬鹿力(能力の120%とか150%出すという類)を出していれば、体を痛めるのは理の当然だ。自分のリミッターを徐々に上げて行くというのは理屈にかなっているが、無制限にできるという事ではないはずだ。このようなリミッターを外すというのがガッツとか精神論といわれるもので、長続きはしないやり方だと言える。体罰もこの延長上にあるように思える。

出題)テレビのレポーターのよく使う「この事件の詳細については(よく)分かっていません」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年03月06日 07:24
コメント

Пока не так ясно о
подробностях этого
инцидента.
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инцидент = неприятный случай, недоразумение; столкновение, конфликтなので、衝突や紛争というニュアンスがあれば別ですが、何かは分からないので、この場合使うのはどうかなという気がします。私の答えは、Мы не располагаем подробностям этого происшествия.

Posted by ブーチャン at 2013年03月06日 07:48

Ничего подробного пока не понятно.
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неизвестноのほうがよいと思います。理解できないのではなく、情報がないか、少ないから分からないということだと思います。それと「この事件」が訳されていません。

Posted by ゴ at 2013年03月06日 23:09

(お題)
この事件の詳細については(よく)わかっていません
(コーシカ訳)
О подробностях (этого) происшествия еще не изветно.

決まり文句ですが知らないので記憶を頼りに自作です。
詳細は複数だったはずです。「詳細」でひとかたまりではなく、個々の事実に注目するのでしょう。подробностиは主語ではないのでизвестноと中性短語尾を取って述語の働きをしています。
さて、正解は
располагатьにこんな使い方があるのですね。

今回の設問から、記者会見や国会で耳にする↓こんな例文を考えてみました。
Ах... Дело в настоящее время расследуется, поэтому я вынужден(а) избегать выступлений об этом.
え~、その件に関しましては現在調査中でございまして、コメントは控えさせていただきます。
Um... The case is now under investigation, so I’m forced to refrain from making any comment about it.

コンマまでは研究社の例文を拝借しております(1936頁、расследоваться)。現在調査中なのでрасследоватьсяは不完了体現在、вынудитьは被動形動詞過去短語尾で結果の現存、избегатьは不完了体を取ることで行為の否定をそれぞれ表すかと思います。
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расследуетсяとあり、研究社のрасследоватьсяに似た例文が載っていますが、ロシアの探偵小説やアネクドートの会話を見る限り、この動詞にはお目にかかったことがありません。выясняетсяを使うほうが自然です。

Posted by コーシカ at 2013年03月11日 01:34
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