2013年02月14日
●続和文解釈入門 第6回
日本語の遂行動詞について最近気づいたのだが、日本語の動詞には「知らせる」のように、遂行動詞の一面を持つものがあり、伝える内容が具体的な1回の動作であり、その内容の説明を発話と共に終了するのであれば、遂行動詞なので、露訳する場合不完了体現在形で表現されるが、そうでなければ遂行動詞ではないので、未来の時制で表現されるという事になる。
(当社代表団はモスクワに2013年2月23日に到着することをお伝え申し上げます)Сообщаем Вам, что наша делегация прибудет в Москву 23 февраля 2013 года.
(これについては追って連絡申し上げます)Об этом сообщим дополнительно. <内容を伝える時期が同時ではなく、後になるので完了体未来形>
(我がエコファームで起こることはすべてお知らせいたします)Мы будем сообщать вам обо всём, что происходит у нас на экоферме! <内容が不定、未来における繰り返しなので不完了体未来形>
出題)「半休を取ったの」をロシア語にせよ。
(1)Я взяла неполный
отдых.
(2) У меня сегодня
неполный день отдыха.
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отдыхは休息という意味ですから(1)のように時間を示すものがなければおかしいと思います。(2)はその点はいいのですが、今日ということは設問に書かれていません。半休というのは、丸1日勤務するのではなく、午前か午後どちらかだけ出勤、ないしは早退、遅出するということです。私の答えは、Я взяла половину дня отпуска. Я взяла отпуск на половину дня. Я взяла половину дня отпуском.代休の場合はЯ взяла половину отгула. も使えます。無論половина дняの代わりにполдняでもよいと思います。
Я взяла отпуск по полдня.
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これは1回の具体的行為ですから(その証拠にご自身も完了体過去形を使っていらっしゃいます)、поを使うと「半日ずつ」となりおかしいと思います。
(お題)
半休を取ったの
(コーシカ訳)
Я взяла полдневный (оплачиваемый) отпуск.
過去の具体的な事柄ですので完了体過去が適すると考えます。
どの休みか特定されているため、単数を充てています。
さて、正解は
お、形容詞を使わず、1日の半分、という言い方をするのですね。
辞書を見るとполудняで男性形、となっており、これにна чтоがくっつくとややこしいかな、
と考えて形容詞にしました。
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正解です。ただполдневныйには、正午の、日中のという別の意味の形容詞があり、使いにくいというのも事実です。