2013年02月13日
●続和文解釈入門 第5回
前回の嫌気の用法について補足する。動作を止めたいというのは、終了の願望であり、動作の終了に不完了体が用いられると同じ理由で、嫌気を意味する動詞отговорить(しないよう説得する)、надоедать(うんざりする)、передумать(考え直す)、раздумать(考え直す)、расхотеть(~したくなくなる)、устать(~するのに疲れる)の後の不定形には不完了体が用いられる。回りの状況や対応による場依存型だから不完了体不定形が来ると考えてもよい。
出題)「帰りの切符を水曜に手続きし直した」をロシア語にせよ。
Я поменял обратный
билет на среду.
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実質的意味はその通りなのですが、再手続きと切符を換えるは厳密に言えば違います。 私の答えは、Он переоформил обратный билет на среду.
遅れてしまったので、他の文を考えてみました。
Я переменил обратный билет на средничную.
やっぱりпереоформитьがベストと思いますが。また、この場合もна средуでないと変でしょうか?
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遅れた場合でも、そのまま載せてもかまいません。別にテストでもないですから。出題者としてはできるだけ多く、いろいろな発想の(バリエーションの)回答を期待しています。水曜の形容詞については、ないと思っていました。Рамлерで火曜の形容詞はвторничныйで水曜は?という問いがありますが、答えはないようです。一般のロシア人も知らないようですのでсредничныйが水曜日の形容詞である根拠は何ですか?よろしければ教えてください。個人的にはсреднийという「中くらいの」という意味の形容詞がよく使われるので、形容詞で使うと誤解されそうな気がします。
おっしゃる通り、最初は「水曜日の」という表現がわからず、そのままお聞きしようと思っていました。でも、понедельничный やвторничныйがあるので、水曜日がないはずはないとの思い込みでяндекс検索をすると、срединныйに訂正される始末。だめもとで、googleで再検索したところ、средничный концертの語句にあたりました。俗語なのかもしれず、コメントいただけたらと思った次第です。一般のロシア人も使用しないのでしたら、使わないほうがよさそうですね。
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確かにネットではそういう語結合も見ます。субботаからのсубботнийの連想だと思いますが、力点がсредаは最後のаにあります。通常こういう単語の形容詞形はинを追加して作るのですが、срединный, серединный(真ん中の)という形容詞があります。ちなみにсередаにもДальの辞典には水曜という意味があります。水曜を規則通り形容詞にすると、すでにある、しかも普通に使われる形容詞になるので、水曜は形容詞としてはないと考えたほうがよいと思います。無理に作っても正しく理解されるかどうかは疑問です。30年ほど前にモスクワの商工会の名が水曜会と言い、これは毎週水曜に開かれるからですが、これについてソ連アカデミーの発行した年間Японияの79年度版の露訳はОбщество средыとなっていました。環境はокружающая средаと意味を限定するための修飾語がつきますが、средаという単語が多義であるからだと思います。
第5回
(お題)
帰りの切符を水曜に手続きし直した
(コーシカ訳)
Я перезаказал(а) обратный билет на среду.
変更した結果が現在まで影響していますので完了体過去が適すると考えます。
さて、正解は
переОФОРМЛЯТЬですか…
こちらの方が誤解の余地が少なくて好いですね。
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перезаказать = изменить заказですから、正解です。よくこういう単語を見つけましたね。