2013年02月25日

●続和文解釈入門 第17回

前回の続きで、過程の用法に不完了体がなぜ用いられるのかを考えてみた、現在のこの一瞬を示す事ができるのは不完了体だけであるという事の他に、「歩いているところである」というのは、右足と左足を交互に間断なく反復するわけで、これに「駅へ」という状況語がつけば、一つの動作の途中を示すことになる。過程というのは、反復(繰り返し)から発展したものだと考えることができ、そのために不完了体を用いるのだと思われる。

出題)席や部屋割りなどで「どれ(どこ)を、だれにするかは自分たちの間で決めて下さい」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年02月25日 06:50
コメント

Кому какой номер
распределить, вы сами решайте.
-----------------------------
正解です。重箱の隅をつつくようなことを言えば、номерにすると、ホテルの部屋割だけになるので、номерを取れば、билетなどにも使えます。座席сидениеに対応するのはкакоеですが、会話でкакойとкакоеを聞き分けるのはほぼ不可能でしょう。それと動詞が二つあるので、一つにまとめるような工夫があればいいかなと思います。私の答えは、Какой чей - это уж вы между собой распределяйте.
疑問詞に文の焦点があることと、命令法の着手の用法という事で不完了体命令形が来る。この出題の前提を考えると、こういう発話があるという事は、あるグループがホテルのロビーか、駅の改札口やプラットホームにいるということが想定される。そのグループの代表者に対しての発話なので、そこに切符や部屋のキーがあれば、自然の流れということで不完了体命令形が出てくるという事になる。
 какой ならбилет (номер)(切符、ホテルの部屋)と使えるし、сидениеならкакоеだが、会話でкакойとкакоеを聞き分けるのは不可能だろう。そういう意味で名詞を省略するということも考えればよいし、だいたい、この発話の時点で、名詞が何かは分かっているはずだ。だから着手の用法が来ているとも言える。

Posted by ブーチャン at 2013年02月25日 07:31

Определяйте между собой, кто займёт какое.
кто куда йдёт?...こういうのを一発で分かるように言えなくてはいけないのですが。
-------------------------------
体の用法は正しいのですが、определять = устанавливать, выяснять что-либо неизвестное, неясное; делать заключение о свойствахということで、「Xという未知の値を求める」というのが本義です。日本語の「決める、決定する」は多義語であり、определятьに決断する、決意するという意味はありません。こういうのは露露辞典を見れば分かることです。

Posted by ゴ at 2013年02月25日 23:15

(お題)
どれ(どこ)を、だれにするかは自分たちの間で決めて下さい
(コーシカ訳)
1) Назначьте между вами, где займет каждый (из вас).
2) Назначьте между вами, кто займет каждое место.
3) Договоритесь друг с другом, кто займет каждое место. たぶん×

決めるのも場所をとるのもこれから先のことですから、いずれも完了体です。
最初の動詞は、とりあえず場所だけ/数だけは押さえてます、という説明の後でなら
不完了体命令でも可です。
друг другаを使った例も入れてみましたが、
この言い方は2人が向き合ってという含みがあるように思われるため、
人数が不明である今回の設問には適さないように感じます。
さて、正解は
あれま、不完了体命令で良いのですか。
Распределятьという動詞は知りませんでした。

Posted by コーシカ at 2013年03月04日 19:15
コメントしてください