2012年11月19日
●和文解釈入門 第549回
和文露訳をする上で、難しいと思うのは、不完了体未来形の結果の有無の確認、完了体過去形のアオリスト的用法、不完了体命令法の着手の用法、不完了体現在形の伝達型動詞群の4つであり、それ以外は人によって違うかもしれないが、それほど理解が難しいとは思えない。この4つが会得できれば、あとは自分の必要に従って、語彙をできるだけ多く覚えることになる。その中でも不完了体未来形と完了体未来形の使い分けが意識的にできるようになれば、体の用法の奥義に触れたと言える。
設問)「手術は全身麻酔でしたか、それとも局部麻酔でしたか?」をロシア語にせよ。
(1)Вам сделали операцию с помощью общего наркоза или местного?
(2) Операция была
сделана под общим
наркозом или
местным ?
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(1)の体の選択はおかしいと思います。(2)については、過去のある時点でこういう手術をしたのかと尋ねる文脈で可能かもしれません。私の答えは、Вас оперировали под общим или местным обезболиванием?
оперироватьは完了体・不完了体同形の動詞だが、このоперировалиは、動作の有無の確認だから不完了体過去形である。設問は麻酔の種類を聞いているので、手術するという動作自体にこの文の焦点はない。そうなると不完了体が来るという発想ができれば、体の使い分けが少しできたことになる。体の使い分けに関しては、これでようやく初級程度あろう。麻酔はпод общим или местным наркозомでもよい。
Под каким наркозом делали операцию, под общим или под местным?
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正解です。会話ではご回答のように言うとは思いますが、подが3回も出てくるので、くどい感じがします。Под каким наркозомを取って、под местным?ではなく、подも取って、местным наркозом?とした方がよいと思います。そうなるとВамと文頭に置いた方が文の落ち着き(バランス)がよくなるような気がします。
Операцию сделали общим наркозом или частичным наркозом?
昨日の「насколько」と信じて疑っていませんでした。ありがとうございました。
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体の選択が違います。「麻酔して」は「麻酔下において」ということでподを使います。それとнаркозを2回繰り返すように、同じ単語繰り返すのは、私も実際の通訳ではよくすることで自戒していますが、ロシア語の響きということを考えると、繰り返さないように工夫する訓練が必要です。
(お題)
手術は全身麻酔でしたか、それとも局部麻酔でしたか
(コーシカ訳)
Провела ли операция под общим наркозом или местным?
анестезияでも良さそうですが、お医者さん用語という気がしました。
既に済んだ手術のことを話題にしており、
過去に済んだ事柄を表す完了体過去を充てました。
さて、正解は
そうか、動作の確認で不完了体を使うべきだったんですね。
確かに力点は麻酔の種類であって手術そのものにはない…
Was the operation performed under general anesthesia? Or regional?