2012年10月12日

●和文解釈入門 第511回

(228) 「北京籠城他」、柴五郎・服部宇之吉、東洋文庫、1965年
1900年の義和団事件における各国公使館の9週間にわたる北京籠城について当事者が述べたもの。柴五郎(1860~1945)のは講演の口述筆記のためもあり、頭脳明晰ということもあって非常に分かりやすい。日本管区においては北京公使館付武官柴五郎砲兵中佐の軍紀が厳正であり、中国人をよく保護したため、中佐の徳を慕って、他国軍の管区より移住する住民が続出したことは有名である。他国軍の管区では略奪が頻出したという。本書の記述を見ても中佐の功を他に譲るという謙虚な人柄が偲ばれる。服部宇之助のは「北京籠城日記」は柴のと重なるということと、「北京籠城回顧録」は往時を分析したものゆえ価値は高い。柴五郎には石光真人(石光真清の令息)の編集した「ある明治人の記録(会津人柴五郎の遺書)」(中公新書、1971年)という半生記があるが、達意の名文で人柄がしのばれる。

設問)「日中の温度が30度以上と暑くなる日は珍しい」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2012年10月12日 06:05
コメント

Редко бывают
(встречаются) такие
очень жаркие дни,
когда температура
воздуха днем
превышает 30 градусов
по Цельсию.
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正解ですが、ロシアも摂氏なので、特に摂氏とつける必要はありません。私の答えは、Редко бывают дни, когда дневная температура поднимается до 30 градусов и свыше, и наступает жара.

Posted by ブーチャン at 2012年10月12日 07:33

Редко бывают такие жаркие дни, когда днем температура стоит выше 30 градусов.
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正解です。

Posted by メイ at 2012年10月12日 23:23

Жара более, чем в тридцать градусов большая редкость.
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「日中」が抜けています。狙いはいいのですが、редкостьを述語にする場合には、 в редкостьとするか、представлет редкостьした方が、目で読んだ場合も、耳で聞いた場合も述語であることがはっきりします。会話であれば、最低でも、градусовの後に、ポーズを置く(- を入れる)か、- этоを入れたほうがよいでしょう。文法的に正しいのも大切ですが、会話では耳で聞いてすぐに文意が取れるというのも大切です。

Posted by ゴ at 2012年10月13日 00:14
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