2012年07月05日

●和文解釈入門 第412回

教師は生徒に対して、動詞の活用や格変化の由来などを除き、この表現は例外だとか、これはこうなっているから、そのまま暗記せよというのではなく、生徒の質問に対しては、どんなにくだらないと思っても、できるだけ理由を懇切丁寧に説明すべきである。それが生徒にとっても、また教師にとってもいい勉強になる。

設問)競技で選手に「明日あなたのスタートがありますか?」をロシア語にせよ?

Posted by SATOH at 2012年07月05日 07:26
コメント

Завтра вы будете
стартовать ?

Завтра планируется
ваш старт ?
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最初のは未来の時制の動作の名指し(動作の有無の確認)ですから正解です。二つ目は単数ではおかしいと思います。私の答えは、У вас есть старты завтра?
有無を漠然と聞いているので複数を取る。通常予選落ちすることを確信していれば、スタートは1回だが、そういう事は誰にも分からないはずだ。またマラソンについてもスタートは1回だが、このようなレースを除けば、設問のように漠然と尋ねていると考えるのが普通だろう。明日のスタートではあるが、今の時点での明日の予定завтрашние стартыと考えて、口語では現在時制のままが普通である。

Posted by ブーチャン at 2012年07月05日 17:11

スタートを競走競技とみなして、
Завтра Вы бежите?
Завтра Вы участвуете в соревнованиях по бегу?
Завтра Вы принимаете участие в соревнованиях по бегу?
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最初のはбежатьを予定の意味で使っていますから、文法的にはいいのですが、競技会という語句がないと、走りますかだけですからどうでしょう?スタートというのは走る競技だけではありませんし。二番目のもучаствоватьを予定の意味で使っていますが、ここは動作の有無の確認ということでбудете をつけたほうがよいと思います。また走る競技だけということになります。3番目はприниматьを予定の意味で使っていますが、ここは動作の有無の確認ということでбудете приниматьとした方がよいと思います。

Posted by chijikpijik at 2012年07月05日 18:18

Выходите ли вы на старт завтра?

これは、動作の有無を聞いているということからすれば予定の意味の不完了体になると思うのですが、выходить は、原則近接未来のみで、例外的にラスードヴァ氏が幾つか未来でも使える例を挙げているようなことをどこかでさとうさんが書かれていたような記憶はあるのですが、「スタートする(スポーツ)」という意味でも予定の不完了体が使えるのでしょうか。スポーツのスタートには過程的な意味は含まれていないようにも思えます。ネット検索したら、ほとんど完了体だったので少々気になりつつ投稿しています。
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выходить自体はбудетеなどととともに、動作の名指しで使えます。Вы будете выходить?(下車なさいますか?)などです。ただ地下鉄のドアの前に立っている人にはВы выходите?と不完了体の予定の意味で使うのが普通です。будетеなどを入れると、動作に一拍置く感じがするためだと思われます。お答えは間違いとは思いませんが、будетеを入れたほうが自然です。入れないと予定ですから、その動作がすぐ起こるのは当然であるという前提(地下鉄でドアの前に立っているとか)があります。
 стартоватьは完了体と不完了体が同形の動詞ですが、будетなどをつけた文例も結構あります。スタート自体は、スタート地点での集合、スタートについて、用意、ドーンという3つの動作をどう見るかだと思います。ある程度の長さが感じられる動作のように思われ、割れるのような瞬間動作動詞には見えないと思います。

Posted by メイ at 2012年07月05日 22:13
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