2012年06月10日
●和文解釈入門 第387回
「~するつもりである」という意向の提示は、完了体未来形、不完了体現在形の予定の用法、бытьの未来形 + 不完了体不定形でも示される。だから、そういう場合このような意志の用法を使うときには、この3つの用法のうちのどれかということになる。可能性として高いのは、予定の意識がないときは完了体未来形だろうが、体の選択と言う観点で見れば、「~するつもりである」だけでは自動的には体の選択が出来ないことが分かる。出張だって自分の意志で決められる出張もあるし、それに不完了体現在形が使えないという事はない。だから回りの雰囲気に対してどうかということを考えた方が体の選択を間違わないと思う。回りに振り回されないというのなら、完了体未来形が来るだろうし、場の雰囲気を読むという観点なら、不完了体が来るということになる。
普通は、回りの雰囲気に合わせるというのではなく、そういうことを頓着せずにというニュアンスだから、完了体を用いることが多いだろう。この意味の動詞がсобиратьсяと不完了体なのは、動作遂行動詞だからであろう。だから、意向を示す時は完了体未来形が来るべきで、不完了体未来形が来るのは、意向といっても、回りの雰囲気に合わせての、例えば、行きたくはないが、仕事での出張の予定であるとか、時間の長さのニュアンスがある、そういう類であろう。
設問)「冗談を言う気持ちではなかった」をロシア語にせよ。
(1) У меня не было
настроения шутить.
(2) Мне было не до шуток.
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正解です。私の答えは、Я не имел настроения шутить.
または、У меня не было настроения шутить.
Просто не было настроения шутить.
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正解ですが、意味上の主語у меняとか入れたほうがよいように思います。
① Я была не в настроении шутить.
② Я была не в том настроении, чтобы шутить.
③ У меня не было настроения шутить.
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3)はいいのですが、1), 2)については、Он (находится) в хорошем (дурном, плохом) настроении.(彼は気分がいい〔悪い〕)とかОн (не) в настоении.(気分がいい〔悪い〕)というのはありますが、どうでしょう。文法的には正しいと思います。в том настроении, когдаというのはあります。
У меня не было настроение шутить.
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惜しい。存在の否定には生格(否定生格といいます)を使う必要があります。настроенияとすれば正解です。