2012年02月17日

●和文解釈入門 第273回

夏目漱石の「坊っちゃん」は随分前に読んだことがあるが、「吾輩は猫である」というのは有名な出だしの文句は知っているものの、読んだことはなかった。思いついて読んでみたら、文庫で500ページ余りの長編である。丁寧な校柱もあるので楽しく読めた。まあ最後の主人公の運命でピリリと締めたという感じであろうが、時間をつぶすのにはよい。猫の飼い主の名字が珍野(名は苦沙弥)という事を初めて知った。幕末や明治の初めには日本の猫には尻尾がないと来日した外国人は書いているが、この本には(1905年初出である)すでに猫には(少なくとも主人公とそのあこがれの君である美人猫三毛子には)長い尻尾があることが分かる。話はそれたが、この本の中でDo you see the boyを「ずうずうしいぜ、おい」と読ませてあるのには笑ってしまった。

設問)「腎臓結石で手術なさったのですか?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2012年02月17日 07:34
コメント

① Вам сделали операцию по поводу почечных камней?

② Вы сделали операцию на почечные камни?
----------------------------------------
最初のは正解です。二番目のоперация на + 対格というのは聞いたことがありません。私の答えは、Вас оперировали по поводу камней почки?
この答えは患者に対しての質問と考えた場合で、もし医者への質問ならВы оперировали по поводу камней почки?となる。оперироватьは完了体と不完了体が同形だが、露文だけ見れば、完了体過去形と考えればアオリストか結果の現存であり、不完了体過去形であれば動作の名指し(経験)だが、設問の日本語から考えるとアオリストか結果の現存であろう。露文だけ見ると、動作の名指し(経験)に見えないことはないが、そうなると和文を「腎臓結石の手術をしたことがありますか?」と直す必要が出てくる。手術は臓器については、例えば胃(心臓)の手術なら、операция на желудке (на сердце), операция желудка (сердца) といえる。「手術をする(執刀する)」はделать/сделать (проводить/провести) операциюで、「手術を受ける」はложиться под операцию, оперироватьсяだが、ウィッテВиттеの回顧録の中にウィッテ自身がЯ решился сейчас же сделать операцию.(私はすぐに手術をする決意をした)と書いている。ウィッテは政治家であって、外科医ではないのは言うまでもない。腎臓結石症にはмочекаменная болезнь, почечнокаменная болезнь, нефролитиаз, уролитиазが使える。

Posted by メイ at 2012年02月17日 23:35

Вас оперировали по почечнокаменной болезни?
-----------------------------------------
これで意味は分かると思いますが、оперировать по + 与格、операция по + 与格という語結合はないようです。

Posted by asuka at 2012年02月18日 01:55

Вам сделали операцию по удалению камней в почках?
------------------------------------------
これで意味は通るとは思いますが、asukaさんに書いたのと同様операция по + 与格という語結合は知りません。

Posted by Ml at 2012年02月18日 03:00
コメントしてください