2011年11月21日
●和文解釈入門 第185回
「たった今」とか「~したばかり、~したての、~ほやほや」というのは、только что погашенные пожары(たった今消し止めた火事)、только что купленная вещь(たった今買ったばかりのもの)、только что изготовленный(作りたての、できたばかりの)、только что отпечатанный журнал(刷りたてほやほやの雑誌)などと言えるが、свеже- + 被動形(能動形)過去形からでも作れる。свежевыстиранное бельё(洗いたての洗濯物)、свежезаваренный кофе(いれたてのコーヒー)、свеженаезженные дороги(車がたくさん通りだしたばかりの道)、свежестроганные блоки(かんなで削ったばかりのブロック)、свежесрезанные(切りたての)、」свежеотрубленная голова(斬ったばかりの首)、свежемороженый тунец(急速冷凍マグロ)、свежескошенная трава(刈ったばかりの草)、свеженапиленные доски(のこぎりで切ったばかりの板)、свежевскопанная земля(掘り起こしたばかりの土)、свежевырытые могилы(掘り返したばかりの墓)、свежевыкопанныя траншея(掘ったばかりの塹壕)、свеженадоенное молоко(しぼりたてのミルク)、свежевзятый подследственный(収監されたばかりの被告)、свежевыпавший снег(降りたての雪)、свежеарестованный(逮捕されたばかりの人)、свежеосаждённая двуокись марганца(沈殿したての二酸化マンガン)、свежевыстроенный домик(たて終わったばかりの小さな家)、свежеиспеченные пирожки(焼きたてのパイ)、свежевыловленные живые раки(取りたての生きたザリガニ)、свежепогибшие(死んだばかりの人)、свежеструганный столб(削りたての柱)、свеженарезанные стебли(切ったばかりの茎)、свежеприклеенное воззвание(貼ったばかりのアピール)、свежепросольные огурцы(浅漬けのキュウリ)、この他に、новоиспечённый профессор(できたてホカホカの教授)、нововышедшие из-под его карандаша стихи(できたての彼の手になる詩)という言い方もある。
設問)「友情は別にして、処置は取らないといけない」をロシア語にせよ。
He govorya o nashei druzhbe, ya obyazan
prinyatj sootvetstvuyuschie mery.
Ostavlyaya nashu druzhbu v storonu,
mne pridetsja prinyatj polozhenye mery.
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не говоря уже о + 前置格は「いうまでもなく」という意味ですから違います。2番目のはв сторонеにすれば正解ですが、ただ硬すぎて口語ではこうは言わないでしょう。私の答えは、Дружба дружбой надо принимать меры.
「~は~として、~はともかく、~は別にして」と言う意味であれば、дружба врозньとかдружба сама по себеなどの言い方があるが、名詞の主格 + その名詞の造格(この場合は「友情は友情として」)というのも覚えておくとよい。こういう言い回しは、露和辞典にはよほど特殊なよく使うものは別だが、形からして載せられない。そういうときにお勧めなのが、「ロシア語表現辞典」(狩野昊子、アキーシナ、パヴレンコ、ナウカ、1983年〔1200項目〕)である。проблема проблем(難問中の難問)、любовь любовью(恋は恋として)など、主格 + 生格や主格 + 造格の言い回しで熟語にはなっていないものは辞書では引けない。そういうときにこの辞書が役立つ。疑問詞、代名詞、小詞、間投詞、擬声語、擬態語についてもまとめられた好著である。普通の辞書では載っていないような言い回しも載っている。たとえば、отставка и отставка(引退なら引退でいい)というような名詞主格 + и + 名詞主格(~なら~でよい)については岩波露和辞典にもないが、これには載っている。中級以上を目指す学習者にとって必携の辞書であり、すべて読破すべきである。最近新生ナウカより再版が出た。
設問の答えでприниматьと不完了体が来ているのは切迫の用法である。
свеже- + 被動形(能動形)過去形 で「~したての」ものがそんなに簡単に作れるとは知りませんでした。ありがとうございました。
Нужно оставить дружбу в стороне и принять соответствующие меры.
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приниматьにしないと切迫感が出ません。それ以外はOKです。
体の用法のミスはかなり大きなマイナスでした。こんな調子で実践に役立つか心配です。