2011年09月11日
●和文解釈入門 第114回
自分が健康オタクというか健康が趣味であることは前に書いた。だからこの4年ほど健康診断で評価がD(5段階で最悪に近い)というのはまことに心外である。健康診断の評価を上げるために頑張るというのは邪道のような気もするが、趣味は趣味なのでやめられない。今年医者にはLDLコレステロール142(60 -119が適正範囲)とやや高いというが、前年より29も改善している。血圧は134~84で、毎日測っているが上が108~138の間で誤差範囲のものであろう。下は85以下である。医者は私に、それでも卵1個は多い、卵黄を抜くか、2日に1個にせよとか、野菜ジュースではなく、本物の野菜を多く取るようにせよなどという。それができないから野菜ジュースを使うのであり、こういうのは藪である。医者は野菜ジュース嫌いの人が多いのはなぜだろう。塩分少なめのだってあるのに。野菜ジュース(17種の野菜が入っている)を飲まない限り1日30種類の食物など摂れはしまい。こういう先生のほうが医者の不養生というかぶくぶく太っているのはおかしいが、問題は先生のことではなく地球より重い私の命である。藪をつついてもどうにもならない。この半年ほど並みの女性には絶対できないと思うお菓子断ちダイエットをやっている。元来吹雪(薄皮饅頭のような餡が外に顔を出している和菓子)、煎餅やチョコが大好きだったが、東日本大地震を契機に(被災者も大変だ、それに比べればこのくらいという名目で)これらを一切やめてしまった。だいたい人から強制されるのは大嫌いである。医者から酒やタバコをやめろといわれるくらいならそのとっくの前に自分でやめるというのが私の考え方である。おかげで体重は77キロから69キロに減って快調だがその検診の結果がDである。
2011年9月11日付のタイム誌を読んでいたら、卵、全乳、コーヒー、チョコの復権とある。いずれもポリフェノールが含まれており、認知症、パーキンソン氏病、タイプ2型の糖尿病にも効果が高いという。これらの取り過ぎは無論体に害があるが、害の方に比重を置いての解説が多かったように思う。卵(卵黄)はコレステロールのもとであり、牛乳も摂っても栄養にならない、つまり牛乳を飲むと下痢する人は乳糖不耐症で、日本人の半分ぐらいはそうだという。こう人は勧めても牛乳は飲まないが、チェダーチーズなどの硬いチーズなら大丈夫らしい。タイム誌によれば、卵が1日1個、全乳(つまり乳飲料ではない)なら1日500 cc、ダークチョコなら週に900~1,300 g(ないしは赤ワイン1日グラス2杯)、赤肉red meatは週500グラム以内なら体重は増えないとある。コーヒーの量は書いてなくて、飲み過ぎはイライラするとあるだけだった。もっとも欧米人対象だから日本人にそのままあてはまるかどうか分からないが、自分のダイエットの参考にはなる。それとナッツ類(無論塩分抜き)を勧めていたので、これまで止めていたピーナッツ、アーモンド、クルミ(いずれも塩分抜きのもの)を6個ぐらいずつ昨日から摂っている。特にクルミにはコレステロールを下げるomega-3脂肪が含まれているので、これこそ今の私には一番必要なものだ。脂肪も身体に悪いのはトランス脂肪(マーガリンなど)なので、要は量の問題だが、ウクライナ人のように塩漬け脂身салоは塩も含まれているし、身体にいいはずはないと思う。あれもこれもと私は健康オタクではあるが、ビタミン剤とかサプリメントは飲まない。利くか利かないというよりも余計なお金を払うのが嫌だからだ。毎日納豆、ご飯、味噌汁、牛乳、果実のジュース、生卵、うの花、バナナ、心太、野菜ジュース、ヨーグルト、ブルーベリージャムは欠かさない。ケチだからアスレチックセンターにも通う気はない。家の近くの川岸を歩けばタダだ。長寿ホルモン(オルニチン)が今人気だが、これだってカロリーを減らせば体内で多く出てくるというではないか。もっとも私の目標は我が血筋の最高値である父の亨年76を越え、男性平均寿命の79歳まで生きるである。その年まで身体に痛みもなく、後は娘たちに迷惑をかけることなく、寝たきりにならずころっと逝くという風になるための健康オタクでもある。努力してそうならなかったとしても、それはもはや私のせいではない。
食べ物以外にタイム誌では運動は体重73キロの人なら週に150分の運動が必要であり、速歩なら1日20分でよいと書いている。私は最近2時間のだらだら歩き(ないしはサイクリング)を1時間の速歩(少し股を広げて歩く感じで私にとっては速歩だが、普通の人にはウォーキング)に代えて毎日やっている。速歩はダイエットにはいいような気がする。身長は168センチで、大学に入る前の体重は58キロ、卒業時が68キロであり、書いたものによれば私の適正体重は58~63キロである。BMIも24と検診のときの25.2より下がった。腹囲も85から83に減ったが、BMIと腹囲については長生きという面から考えると男性なら26と90ぐらいの方がよいのではないかというのを読んだ。ブルースリーも早死にしたが、彼は体脂肪率5%以下だったし、そうなら体が保たないだろう。コレステロールだって細胞を作るのには必要だ。彼の死因も麻薬とかいろいろ言われているが、脂肪が少なすぎると普通の風邪薬でも利き方が普通の人とは違うと言われている。しかし体脂肪5%というような人は、健康のためというよりはナルシストで自分の体に彫刻をしているようなものだから、せっせとプロテインを飲んだりして、その体型の維持に努めるのだろう。体操や野球の選手だって健康のためにやっているのではなかろう。プロとして結果を残すためだろうから、それと同じで、ある意味生きがいなのだから話は別だ。
設問)「残念ながら訪露は2週間延期せざるをえません」をロシア語にせよ。
(1) К сожалению, я
вынужден отложить
мой визит в Россию
на две недели.
(2) К сожалению, мне
приходится
пролонгировать
свою поездку в
Россию на две недели.
(3) К сожалению, Моя поездка в Россию вынуждена быть отложенной на две недели.
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(1), (2)は正解ですが((2)は硬い表現です)、(3)Мояが大文字になっているのと、бытьではなく、будетでしょう。私の答えは、К сожалению, мы вынуждены отложить свою командировку в Россию на две недели.
英語の「~したことには to one's regret (surprise)」と同じような表現がロシア語にもある。к несчастью(不幸なことに)、к моему удивлению(私の驚いたことには)、к счастью(幸いなことに)などである。これは挿入句なのでその後にカンマが必要である。「~せざるをえない」はвынужден (= нельзя не; не мочь не; принуждён) + 動詞の不定形だが動詞は完了体が多いが、不完了体の例もある。приходиться/прийтисьも使えないことはないが、意味がやや広く、стать необходимым, неизбежным в связи с какими-либо обстоятельствами; случиться, довестисьという意味なので文脈による。
追いついた!
(訳)
残念ながら訪露は2週間延期せざるをえません
К сожалению мы вынуждены перенести посещение Россию на две неделю.
ビジネスの一幕と考えましたので、当社という意味でмыを主語に取りました。
具体的な動作なので完了体不定形を取るのだと考えます。
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正解ですが、細かく言えばк сожалениюの後にカンマが入ります。