2011年09月06日

●和文解釈入門 第109回

自分が幸せだと思うのは、まず頭痛の経験がほとんどない、つまり頭痛持ちではないことである。長い人生で多分10回ぐらいだろう。それも空気の悪い部屋に長くいたとか、眼鏡の度が合わなかったときぐらいだ。持病もない。胃が痛んだのも多分食中毒気味のときに2、3度あったぐらいで、生まれてから胃薬も飲んだことはない。20代の頃は通訳する直前など神経性の下痢で、ほぼ毎日下痢止めを飲んだが、さすがにこの頃は神経も年相応にぼけてきたからか、好きな納豆やヨーグルトのおかげかほとんど飲むことはない。多くの人が苦しんでいる腰痛もないといえる。重いものを持ったり、長く歩いたりしたときに2カ月に1度ぐらい少し痛むくらいだ。それも1枚タオルを当てたり、塗り薬で2日程度で治るぐらいだ。肩こりもない。1度家族旅行で台湾に行ったときに、非常に痛いが利くという台湾式マッサージを受けたことがある。回りで妻と娘がすごい声で悲鳴を上げていた時も、身体に乗られている感じはするが痛みは感じなかった。マッサージ師も通じる日本語で、あなたはマッサージが要らない身体だと言ってくれた。だからガイドの時も温泉でマッサージの方には目がいかないのでお客さんから気の利かないガイドだと思われているかもしれない。マッサージもある意味中毒のようなもので、マッサージを受けている人で、マッサージを卒業したという話は聞かない。母は56歳で肝臓癌で死に、父は膵臓癌でこれはほぼ寿命の76歳で死んだ。善玉コレステロールも少なく、家系から言えば特に長生きの方ではない。でも平均寿命ぐらいは生き、痛みのない生活を送りたいものだと考え、酒は2年前にやめた。きっかけは血圧が検診で上が150になったからで、酒をやめたら徐々に130ぐらいに減って今に至っている。月1回ぐらい付き合いでは飲むが、それはいちいち断りを言うのが面倒だからだ。タバコは日に3箱喫っていたが30年前にやめた。これは自分でもえらいと思っている。
設問)「2006年日本中の10歳以上の男女14,400人にアンケートは配られた」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2011年09月06日 05:53
コメント

Анкета была раздана
14,400 человекам
мужчин и женщин
возрастом выше 10 лет
по всей Японии в 2006
году.


Анкетный лист был
роздан 14,400 мужчинам и женщинам
возрастом выше 10 лет
на 2006 год.
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アオリストと結果の現存の違いも理解されているようですから、出題のポイントは合格です。ただ細かい点を言えばロシア語では14,000ではなく、14 000か14.000です。カンマはロシア語の数字では小数点を示します。私の答えは、В 2006 году анкеты с вопросами были розданы 14 400 лицам обоего пола в возрасте старше 10 лет по всей Японии.
この文の動詞を能動形に直すと、В 2006 году раздали анкеты с вопросами....となる。これは結果の現存を意味するだろうか?そうではないはずだ。元の文にбылиがあるということは結果の現存であるはずがない。これは現在から見て現在とはかかわりのない、つまり2006年と過去の事を述べているのでアオリストの用法である。仮にこのような過去の時制を示す年月が入っていなくても、おおざっぱに言えば、完了体過去形の動詞はアオリストか、結果の現存かどちらかなので文脈によって判断せざるを得ない。日本語は「~した」なので訳の上では便利だが、そのため文の正確な意味の理解を妨げているという事が言える。これは露文解釈しかやらない(できない)人のロシア語学習の盲点とも言える。またраздатьは被動形過去でроздан (女性形はраздана, розданаと二つある)となることにに注意。

Posted by パラショーノク at 2011年09月06日 06:49

それほどまでの完璧な体調、うらやましいかぎりです。私は、頭痛、肩こり、腰痛なんでもあり。低血圧、貧血。そして整体はまるで拷問。これはどうも姿勢が悪いせいかもと最近感じ始めています。PC時間を少なくして運動すればだいぶ良くなるのかも… ただほとんど病院には行きませんが病院嫌いという理由からですね。

回答です。
①В 2006 году 14,400 мужчинам и женщинам старше 10 лет всей Японии(на всей территории Японии) направляются(рассылаются, были направлены)
анкеты.

②В 2006 году 14,400 людям(лицам) , независимо от их пола, старше 10 лет по всей Японии направляются(рассылаются, были направлены) анкеты.

自信がなく、限りなくあやしいのですが勉強のためあえて提出します。不完了体現在は歴史的現在、были направленыは、アンケートが配られたのは2006年であって今ではなく、今はそのアンケートが残っているかどうかわからないためです。
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14,400がいけないのはパラショーノクさんへの回答で述べました。1番目の問題はパラショーノクさんと同じなのですが、書き忘れたので一緒に書いときます。14 400 мужчин и женщинとすると、会話では通じるでしょうが厳密にいえば14,400人の男女になるかというと疑わしいと思います。それとこのような硬い文で歴史的現在を使えるのか疑問です。歴史的現在はフォークロアから発生した用法であり、このような統計で使うような文にはふさわしくないと思います。ですからここは完了体過去形を使うか、被動形過去を使うほうがよいと思います。ただアオリストについては正確に理解されているので、そのようにすれば2番目の文は正解といえます。

Posted by メイ at 2011年09月07日 01:18

(訳)
2006年日本中の10歳以上の男女14,400人にアンケートは配られた

Анкет разнесён 14 400(черырнадцать тысяч четырёстам) мужчин и женщин в возрасте 10 лет и старше по всей Японию в 2 006 году.

アンケートは悩みました。
бланкではアンケート用紙、опросでは調査そのものに
それぞれ重点が置かれているように感じましたので、より中立的と思われるанкетを用いました。
単数なのは、妙に複数にすると
別種のアンケートを同時に何種類か送ったように取られる恐れがある、と考えたためです。
配るも曲者でした。格支配が明確と思われるразнестиを使いました
(意味が広すぎるように思えてほんまは使いたなかったんですが…)。

さて、正解は
あ、そうか。2006年は明らかに過去ですね。

>14 400 мужчин и женщинとすると、会話では通じるでしょうが
>厳密にいえば14,400人の男女になるかというと疑わしいと思います
「…人」に当たる表現が必要ということですね。
ただそうなると
... были розданы 14 400(черырнадцать тысяч четырёстам) лиц...
というように、
数詞を与格にして、14,400と結びつくлицоは複数生格を取る方が
文法的に正しのではないか、と考えます。
そのようには言わない、という用例レベルの問題があるのかもしれませんが…
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今回の投稿には隠れたものも含めて3つ問題があります。一つは2006年は今から見れば過去ですが、設問が今ではなく2006年のアンケートの翌日なら結果の現存です。和文露訳ではいずれにせよ完了体過去形を使うので問題はないのですが、すべての文には文脈があるということですから、常に現在の観点からみるという固定観念は捨てる必要があります。無論設問は特に文脈を設定できないので、一般的な文脈で理解せざるを得ないということも付記しておきます。このような文脈による外的要因のほかに、語り手の結果の現存を意識するかどうかという内的要因もあります。動作のすぐ後でも結果の現存という意識がなければアオリスト(現在と切り離した過去)になります。もう一つは、тысячаは主格と対格のとき関係する名詞は複数生格ですが、それ以外では関係する名詞の格に一致させるか複数生格にすると露和辞典にあります。今回は千の単位ではなく百の単位まであることに注意を向ける必要があります。14 400 лицは標準ではすべて格変化します。与格では、четренадцати тысячам четырёмстам лицамとなりますが、もっと長ければ(百以下に数字があれば)話し言葉では最初と終わりだけ格変化させるのが普通です。つまりчетренадцати тысячам четыреста семьдесяти пяти лицамとなります。これは前は動詞の格支配の影響を、後ろは続く名詞の影響を受けるからです。しかしコーシカさんのようにもっと簡略化してчетыренадцать тысяч четырестам лицамとする
ことも可能だとРозентальは述べています。しかしもう一つのコーシカさんが提起された問題、つまり名詞の格の影響は数詞よりももっと強いものです。与格にしないと間接目的語と直接目的語の違いが出ませんから、これをлицにするのは間違いです。ちなみにтысячаは造格では с одной тысячью рублями(数詞的用法)とс одной тысячей рубулей(名詞的名詞)が可能ですが、どちらを選ぶかは千を数としてとらえるか、одна тысяча(千だけ)のように名詞とらえるか文脈によります。

Posted by コーシカ at 2011年09月10日 00:37

>2006年は今から見れば過去ですが、
>設問が今ではなく2006年のアンケートの翌日なら結果の現存です。
>常に現在の観点からみるという固定観念は捨てる必要があります
そうか、そういう可能性も考えられますものね。
原文をしっかり読みこむ習慣をつけるようしたいと思います。

>тысячаは主格と対格のとき関係する名詞は複数生格ですが、
>それ以外では関係する名詞の格に一致させるか複数生格にする
>と露和辞典にあります
手許の辞書にてтысячаおよびстоを確認し、理解できました。

>名詞の格の影響は数詞よりももっと強いものです。
>与格にしないと間接目的語と直接目的語の違いが出ませんから、
>これをлицにするのは間違いです
上記тысячаのご説明と確認にて、感覚が掴めたように思えます。
今後数詞が出てくるときにも覚えておくようにします。

ありがとうございました。

Posted by コーシカ at 2011年09月11日 22:47
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