2011年08月30日

●和文解釈入門 第102回

露文解釈では類語の使い分けを特に気にする必要はない。文脈で判断できるからだ。つまり本などに書かれているまともな露文は編集者によりロシア語として正しいかどうかの基本的チェックを受けているはずだからである。ところが和文解釈では、類語の使い分けが出来ないと、一目見ただけでロシア人から相手にされないという事も起こりうる。
одинаковый とравныйの違いは、равныйは大きさ、力、程度が同じという事で、одинаковыйと違い、具体的な質や長所など示すことが出来ない。глаза одинакового цвета(同じ色の目)、носить с кем-либо одиноковую одежду(~と同じ服を着ている)、два одинаковых дома(同じ家2軒)、очень одинаковые люди (явления)(まったく同じ人たち〔まったく同じ現象〕)などである。
「取り替える」というのはзаменить, сменитьだが、同質のものを新しいものに替えるという意味では、сменить, переменить, поменять, обменятьを使う。例えば、обменять (поменять) паспорт (пропуск) на новый(パスポート〔入場許可証〕を更新する〔切り替える〕)などである。подставитьというのはподставить число в буквенное алгебраическое выражение(数字を代数式に代入する)というように、同質のものでないもの、例えばシノニムを「置き換える」という意味で使う。ちなみにвыражениеは式は式でも数式であり、формулаは公式(化学式、数式)であり、もっと意味が広い。
設問)「私は名前を覚えるのが苦手だ」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2011年08月30日 11:21
コメント

(1) Я слаб запомнить
имена

(2) Я неспособен к
запоминанию имен.

(3) Моя слабая сторона
- это запомнить
имена.
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(2)は記憶する能力がないということですから、設問とは違います。(1)はслабと短語尾にしたのはいいのですが、不定形で続けるのではなく、в + 前置格とかпо + 与格で続けた方がよかったと思います。(3)もそうですが、記憶するという場合、繰り返しでしょうから不完了体の方がよいと思います。私の答えは、У меня плохая память на имена.
このようにпамять на + 対格という語結合を覚えておくとよい。このほかに名詞はすべて生格がつくと考えると間違いの場合もある。語結合辞典など手に入れておく方がよい。精しくは私のサイト「ランポポー」の通訳に「必要な参考書」のコーナーを参照願う。

Posted by パラショーノク at 2011年08月31日 06:50

(訳)
私は名前を覚えるのが苦手だ
У меня плохая память на имена.

露語には「覚える」に当たる動詞がないのでしょうか!
少なくとも僕は見つけられませんでした。
памятьを引くと下記の例文があったので参考にしました:
У него поразительная память на лица/числа/цифры.
(研究社1,405頁)
У него хорошая память на числа.
(岩波1,188頁)
памятьはна+対格を取るんですね~
いずれの例文もна+複数の対格。
これは全般的に名前を覚えるのが苦手、という意味で複数が相応しい、と考えます。

さて、正解は
おぅ、珍しくドンピシャ。
запомнитьという動詞は知りませんでした!
ふとзаписатьが頭をよぎりました。記憶を書き足す、と覚えます
辞書で動詞の接頭辞としてのза...を確認したもののいまいち分かりませんので…
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за-という接頭辞を持つ動詞の意味は9つあります。ですから折に触れて覚えたほうが効率的です。いくつかはこのコーナーでも取り上げるでしょう。

Posted by コーシカ at 2011年09月02日 00:29
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