2011年08月28日

●和文解釈入門 第100回

ここに書いた体の用法に関する表は改訂して第150回に載せてあるので、恐縮だがそちらをご覧願う。
設問)「彼は目が細くて一重だ」をロシア語にせよ。これは難しいかもしれない。

Posted by SATOH at 2011年08月28日 04:51
コメント

(1) У него тонкие глаза
и двойные веки.

(2) У него глаза
тонкие, и веки
двойные.
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設問は一重です。двойные векиというと、まぶたが二つ(二重に)あるように受け取れます。私の答えは、У него узкий разрез глаз и одиночная складка верхнего века.
ロシア人は日本人と違って瞼が一重だとか二重ということを話題にすることはないが、東洋人と西洋人の違いを説明しなければならないときがある。その時に使える。веки = подвижные складки кожи вокруг глаз, служащие для защиты глазного яблока(眼球を保護するための目の回りの動くひだ)とあり、верхнее веко(上瞼), нижнее веко(下瞼)という表現が露露辞典に載っている。日本語で瞼が二重とか一重とかいうのは上瞼に限って言うという事はお分かりだろう。回答は普段ロシア語で使う言葉ではないので、科学的、説明的な表現になっている。ちなみに二重瞼はдвойная складка верхнего векаという。одиночныйはやや意味が広く、設問ではодинарный(二重や三重ではなく、一重の)という意味である。目が細いはузкие глазаとはいうが、тонкие глазаとは言わない。これは目自体が細いわけではなく、瞼の隙間が細いからだと思う。

Posted by パラショーノク at 2011年08月28日 09:10

あっという間に第100回を迎えました。おめでとうございます。
毎回の回答に対するご解説もきっちり裏を取って書かれており、
決して楽な作業ではないと推察します。いつもありがとうございます。
100回のやり取りを通じて、
日本人の露語学習者がどこを間違えやすいのか、どこが分かりにくいのか
といった傾向がおぼろげながら浮かび上がってきているのではないでしょうか。
このようにして蓄積されたデータが、
さとうさんの次のお仕事―ご著書やビジネスロシア語の講師のお仕事などなど―
に活かされることを祈念しております。


(訳)
彼は目が細くて一重だ
1. У него глаза узки и его веки одиночны.
2. У него узкие глаза и одиночные веки.

двойные векаで二重まぶた、というのは間違いなさそうですが…
全然わかりません。
今回はウィキペディアもアルクもマルチトランもまるで使い物にならず…
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ここまで続けられたのもコーシカさんをはじめ投稿者のおかげです。厚く御礼申し上げます。和文露訳について確かに自分と違ったアプローチも多々あり、それは第100回の表にその都度反映してきたつもりです。この表もさらに改訂するつもりですのでよろしくお願い申し上げます。さて私の回答はパラショーノクさんのを見ていただけばいいのですが、узкиと短語尾にすると、一時的な感じがします。それと短語尾の方は衣服や靴でменьший по ширине, чем требуется(きつすぎる)という意味のあることも併せて覚えておきましょう。ですから 長語尾の方がよいと思います。それとдвойные векиとすると瞼が二枚ずつあるような、不気味な怪物といった感じを受けます。

Posted by コーシカ at 2011年08月29日 00:58

100回達成おめでとうございます。
これだけのことをネットで簡単に教えていただけるのが信じられない気持ちです。
まとめていただいた部分はさっそくプリントアウトします。
これを見てさとうさんから直でロシア語、ビジネスロシア語、俗語などを教えていただきたいと
思っている後進も多いことと思います。
ともかくこれまでの感謝と今後のさらなるご活躍をお祈りしております。
(といっても今回「和文解釈」ではほとんど不参加の私でしたが m(_ _)m )
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こちらこそお忙しい中参加いただき感謝しています。これからもよろしくお願いします。

Posted by メイ at 2011年08月30日 23:35

ありがとうございます。

двойное векоと違うやん、またも研究社和露にしてやられた
一応ヤンデックスでそれなりには裏を取ったつもりでしたが…

目が細い→切れ長ということで和露を当たると
切れ長:~の目 глаза с удлинённым разрезом.(研究社和露、270頁)
とありました。
一方、разрезを露和で引くと
ЗиРは разрез глаз で「目の形」となっており、○(639頁)。
岩波は定義3で「目の輪郭」と載っているのみでいまいち(1,612頁)
研究社は丁寧すぎてかえって???では、と感じます:
р. глаз 眼孔の形、《医》窩裂(かれつ)((眼球の入っている骨のくぼみ)):
узкий р. её глаз 彼女の目の細い切れ目.
こういう目に遭うと、和露も手掛かりくらいはくれるんやな、と感じます。
そう考えると研究社和露、惜しい所まで行っとるのに、なんでもうちょっと詰めへんのかな。
ここを詰めてくれたらしっかり使い物になるんやけどなぁ…

回答の参考になるのでは、と探し回っていたアネクドートがあります:
レーニンはどの民族だったのかをロシア人とイギリス人?、スイス人??、チュクチ人
で議論する、というものです。
和訳で知っているものの落ちが
「(レーニンはチュクチ人、というのは)
素早く動く賢い目をしていて、それに目がつりあがっていた」でした。
しかし探せども探せども出てくるのは「とても賢かったから」という落ちのみ…
その過程で見つけた一品をご紹介。
今なら日本の首相官邸とか言って笑われるのかもしれません
Звонит Чукча в Политбюро ЦК КПСС.
"Алло, я хочу стать членом Политбюро. Что для этого нужно?"
Ему отвечают: "Вы что, идиот?"
- "А это обязательно?"

Posted by コーシカ at 2011年08月31日 22:58
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