2011年07月27日
●和文解釈入門 第78回
映画やテレビ、ビデオの聞きとりの勉強というのは毎日3時間ぐらい1年ぐらいは必要だと個人的には思うが、それ以上は語彙を覚えるという点では効率が悪いと考える。この聞き取りの勉強というのは何度も言うが、BGM感覚で通勤通学で聞き流すという意味で、真剣に3時間も聞きとれという事ではない。第一そんなことを毎日はできはしまい。重要なことは音に慣れるということである。効率が悪いというのはスペルがほとんど完全には聞き取れないからだ。だからといって新聞やネットのニュースと言えば時事ロシア語ばかりで、これも語彙的には偏ってしまう。やはり小説やエッセー、歴史などいろいろな分野の本を読むに如くはないと思う。私は必要に迫られない限りほとんどロシアの新聞を読んだことがない。同じ覚えるなら美しいロシア語の方がいいし、面白そうな話題となると本の方がまとまっていて文章も洗練されているのが多いように思うからだ。ニュースもモスクワやアルマトゥイ(カザフスタン)に駐在していたときは、これも給料の内と思い見ていたが、聞きとりというなら会社でロシア人と話をするので特に必要はなかった。聞き取りの練習は今も仕事で通訳やガイドでロシア人と話すくらいだ。ロシア語でのメールのやり取りもウラジオの日本研究家とロシアの知り合いとごくたまにするくらいである。だから語彙を増やすのはもっぱら本に頼るという事になる。今ロシア語で読んでいるのは、20世紀の農民の聞き書き、19世紀の旅(ロシアの悪路)、第一次世界大戦中のロシアの市民生活といったものである。この中から会話で使えそうな表現をせっせとエクセルの和露の語彙集にインプットしている。
設問)「ナターシャに電話してきます」をロシア語にせよ。
Я пойду и позвоню
Наташе.
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正解ですが、会話ではиを省くのが普通です。私の答えは、Пойду позвоню Наташе.
口語的な用法で、運動の動詞の後にпойду скажу, иди посмотри, придём насестим, поезжайте узнайте, пойдём поиграем, пойди спросиと不定詞ではなく、両方の動詞を同じ形(時制、人称、法)で並べる。運動の動詞の次に来る動詞は完了体となる。これは考え方としては不定法と同じで具体的1回の行為になるので完了体が来るということである。Идите узнайте расписание поездов.(列車のダイヤを聞いてきて下さい)
Я пошёл позвонить
Наташе.
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文法的には正しいのでしょうが、文脈が分からなければ過去(ナターシャに電話しに出かけた)ととられかねられず、文章としては曖昧になりお勧めできません。
(訳)
ナターシャに電話してきます
Я пошел(пошла), чтобы позвонить Наташе.
…しに行く、というんをどっかで見た!と思たら
第80回の本文でした。遅れて投稿すればこそのメリット?です。
第80回の本文によれば、пошёл(пошла)は行き先なしで使えるとのことですが、
秘書や同僚に出かけることを伝える意味で用いられるなら
今回のような場面でも使えるのでは、と考えました。
従属文の позвонить が不完了体なのは、
ナターシャに電話する、と具体的かつ1回の動作だからでは
(同じ用件で何回も電話せぇへんやろ)、と考えました。
さて、正解は…
>運動の動詞の後に不定詞ではなく、両方の動詞を同じ形(時制、人称、法)で並べる。
>運動の動詞の次に来る動詞は完了体となる。
>これは考え方としては不定法と同じで
>具体的1回の行為になるので完了体が来るということである。
んぎゃぁぁぁ
そんなんありですか!
やっぱりことばはいきものですね
それはさておき
改めて見ると、第75回の停車駅といい今回のダイヤといい、はたまた第82回の設問といい
最近鉄分の多い例文をわりあいよく目にするように思います
(最近、さとうさんがお読みの本からの出題かな)。
鉄キチの露語屋としては嬉しい限りです!
>毎日3時間ぐらい1年ぐらい
このところほぼ毎日聴いておるのは
・NHKワールド(英露語ニュース、平日15分/休日10分)
・BBC(News Pod[英]、30~40分)(Вам слово[露]、30分)
で、英語45分、露語45分の1時間半です。
結局何度か聴き直しており、1日に聴くのは2時間ちょい。
この分でいくと、さとうさんから提示いただいた目安の1,000時間まで3年ほどですが、
まぁそれでもええか…と移動中に、昼食時に報告をまとめながら、のんびり聴いてます。
露語で身を立てたい!とお考えの皆さん、営業職はいいですよ~
移動時間中に聞き取りの勉強はできるし
営業する品目や関連知識に通じることで
将来露語の通訳なりをする上での雑知識もたくさん取り入れられますし。
人前でしゃべる訓練にもなりますよ(話好きな方でもこれは結構訓練が必要です)。
露語で身を立てるつもりで、自分はこの方面で生きていきたい、
という分野がはっきりされている方は
ぜひその業界の営業を5年ほどされると良いと思います。
現役メーカ営業からのアドバイスです!
>真剣に3時間も聞きとれという事ではない。
>第一そんなことを毎日はできはしまい。
マジ死ねますよ、そんなことホンマにやったら…
>効率が悪いというのはスペルがほとんど完全には聞き取れないからだ。
ほんま、そうですね。結局帰ってから綴りを確認せんならん…
嗚呼、不効率
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非効率?!
あっ!
はい、間違いです。
不効率で検索してみましたが、誤用の例ばかりが引っ掛かりました…
非効率、不経済が正しいです。
この辺はたぶん、漢字の生い立ちまで遡って納得、という語結合でしょうね。