2011年07月15日

●和文解釈入門 第66回

рабочийとработникの違いをよく理解していない人もいるかもしれないので書いておく。рабочийというのはнаёмный работникであって、「雇いの労働者」であり、работникはработник почты(郵便局の職員)というように、どこかの企業、役所に常勤として勤めている人である。だからработник умственного труда(知的職業の人)とかработник физического труда(肉体労働の職業の人)という分け方もできる。一方рабочийには肉体労働者というイメージもあり、рабочие и служащие(肉体労働者と事務職の人)というような表現もある。このслужащийはслужба(事務系の仕事、軍務)から来た言葉である。他に、служительといって、学校の用務員、動物園の飼育員などを指す言葉もある。
設問)「意味不明のところをもう一度読み上げるようにして下さいとのことです」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2011年07月15日 06:07
コメント

(1) Нам рекомендуют,
чтобы прочитать еще
раз неясные по смыслу выражения.

(2) Нам рекомендуют,
что мы должны
прочитать повторно
непонятные по смыслу выражения
(части, места, строчки).
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прочитатьなどの動詞の使い方は見事です。рекомедоватьは不定動詞を取りますから、чтобыを取って、不定動詞を続けたほうが自然です。無論чтобыのままでも文法的には問題ありませんが、接続詞のчтоは使えません。чтоは疑問代名詞としてなら使えます。基本的にрекомендоватьは医学、科学などの高度な知識について助言するという意味であり、そのシノニムのсоветоватьは豊富な人生経験に基づいてアドバイスするという意味ですから、このような設問で使うのは不適切だと思います。私の回答は、Просят прочитать ещё раз тёмное место.
прочитатьはこの場合「声を出して読み上げる」という意味です。

Posted by パラショーノク at 2011年07月15日 08:35

Вас просят, чтобы
еще раз повторить
неясные по смыслу
выражения.
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正解です。чтобыをこのままにしても文法上は問題ないのですが、個人的にはчтобыを取ったほうがすっきりすると思います。

Posted by パラショーノク at 2011年07月15日 09:17

今日中に追いつけるかな…

(訳)
意味不明のところをもう一度読み上げるようにして下さいとのことです
Вас просят, чтобы Вы зачитали непонятные части.

意味不明が意味不明でしたけど、まぁ何とか…
さて、正解は
темный で不明瞭という意味もあるのですね。
してみると一昔前の竹下首相を評した
「言語明瞭、意味不明」をムリムリ露訳したとすれば
Его слова ясны, но их смысл - тёмен.
でしょうか。

それはさておき、
темный を露露で見ておりますと色についての定義が出ておりました。
その文中で、色が鮮やかという意味で густой が使われておりました:
以下に定義を引用します。
Более густой, более насыщенный
по сравнению с основным тоном или обычным цветом чего-л.
(科学アカデミー4巻351頁、темный)
色が鮮やか、という場合には яркий を使う方が分かりやすいように思うのですが、
( яркий の方が一般的かどうか判断をつけかねます…)
густой との違いはあるのでしょうか。
それとも互換可能な形容詞として覚えておけばよいでしょうか。
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густойというのは「濃い」ということで、色についてはнасыщеннаый, сочныйということですし、日本語の「鮮やか」というのは広辞苑の定義では、「(形、色、声が)
きわだってくっきりと美しいさま」とあります。一方露露辞典の定義ではяркий = отличающийся чистотой и концентрированностью тона, цветаとあります。これを見るとгустой румянец на щекеというのは頬が真っ赤に染まったということですが、色の赤みが濃いというだけで、文脈によっては知りませんが、これを鮮やかな赤と見なせるかは疑問です。鮮やかなというのはяркийのほうが日本語にマッチしていると思います。

Posted by コーシカ at 2011年07月17日 21:18

ありがとうございます。
やはり густой は「濃い」の方が近いのですね。
色も深くなると黒味を帯びてきますから(深緑など)、
そうした状態を露露の темный の定義では表わそうとしたのかもしれませんね。

Posted by コーシカ at 2011年07月18日 13:15
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