2011年07月14日
●和文解釈入門 第65回
まえに防水について書いたが、書き忘れたこともあるので補足する。непромокаемыйも「防水の」という意味で使い、непромокаемые куртки(防水ジャケット)などというが、от влагиということで、влагаはводаと必ずしも同じではない。влагаは水気、水分と訳し、イメージ的にはものの表面にうっすらとつく水という感じで、プールや水たまりの水の塊という意味ではないし、水蒸気の湿気という意味でもない。непромокаемыйはこれが侵入するのを防ぐという意味で、防水ジャケットというのもゴム引きпрорезиненные курткиとか、ナイロン製капроновые (нейлоновые) курткиなどを意味するし、непромокаемые часыというのは革命前の新聞広告にも出てくるが、完全防水(潜水しても大丈夫)というのではなく、生活防水(雨に濡れても大丈夫)という程度である。
「指示」はуказаниеだが、「助言、教示、指摘」と意味が広い。一方распоряжениеは会社などで上司の指示(命令)という意味でよく使い、предписаниеは公的な指示か、医者からの指示(処方)である。спасательは救助隊員(救助船という意味もある)、つまりプロである。一方спасительは「命の恩人」であり、大文字にすれば救世主(キリスト)である。
設問)「彼は朝一番に新聞に目を通し、その後朝ごはんを食べていた」をロシア語にせよ。
(1) Он в первую очередь
утром просматривал
газету, и затем
завтракал.
(2) По утрам он прежде
всего просматривал
газету, и затем
завтракал.
------------------------------------------
(1)утромを前に出したほうが自然なような気がします。それ以外は問題ありません。私の訳はУтром он первым долгом просматривал газеты, а потом уже завтракал.
「まず、いの一番に」という意味ではпервым долгомよりもпервым делом, прежде всегоの方がよく使われる。回答は不完了体過去形を使って、続けて行われる二つの動作の繰り返しの意味を出した。
うぉ、また進んどる。
パラショーノクさん速いですね~
(訳)
彼は朝一番に新聞に目を通し、その後朝ごはんを食べていた
Он прочытывал газету в (самом) начале утра, потом завтракал (или ел завтрак).
過去における習慣(英語でいう be used to ...)と考えました。
従いまして、動詞はどちらも不完了体過去、
過去の繰り返し(多回体的用法)が該当する、と思われます。
さて、正解は
первым долгом ですか。
辞書にもちゃんと出ている口語でした
(研究社493頁、долг)(岩波1,209頁、первый)。
долгというと義務とか負債という頭があり、
それが使えるのが新鮮でした。
パラショーノクさんが使われている
в первую очередь
прежде всего
もまったく考えていませんでした。
よぉ見たら正解に уже が入っております。
これは場面転換のために挿入されている、との理解でよろしいですか。
-----------------------------------------------
強調です。いつも新聞をそそくさと読んで、もう朝食を食べたという感じです。べつになくても問題はありません。場面転換というより私の気分転換みたいなものです。
強調の уже ですか。ありがとうございます。
これで意味不明な уже に遭っても混乱する場面が減りそうです。