2010年02月11日

●新帯研 第99回

アネクドートもさまざまで人により好みも違う。私の好きなのはロシア語のダジャレкаламбурで、しかもその和訳が日本語でもダジャレになるもの、もっというとそこから派生して、まったく別の日本語のダジャレになるものである。つまりロシア人には結果的にそのオチが分からなくなるというのが好きだ。そうなるとオリジナルのロシア語の小話がまったく別の小話に変身するということになる。第98回の課題も、成功しているとはいえないまでもこれに近いと思う。第100回のものなどトライされるとよい。
ロシアでは春か夏にボイラーの予防点検をする。そのため3週間ぐらい風呂が使えない。真冬に暖房が壊れてはこまるのでやむを得ないが、この3週間は真夏でもない限り困る。ロシア人の出張の必需品に電気ヒーターがある。これは金属の電熱コイルがむき出しで、これを水が入ったカップに入れて温めて紅茶などを作る。この大型のも売っていて、我が家ではこれをバスに入れ、お湯を沸かしていた。ただ漏電しないのだろうかといつも気になっていたが特にそういうこともなかったが、暖かくなるのに1時間以上かかるのにはまいった。今回の課題は、
設問)和訳せよ。
Килька и тюлька вышли замуж за рыб еврейской национальности и стали мойвой и сайрой.

Posted by SATOH at 2010年02月11日 22:23
コメント

よろしくお願い致します。

イワシ科の小魚たちがユダヤ系の魚たちに嫁入りした。1匹はカラフトシシャモに、もう1匹はサンマに進化した。

ユダヤ系=お金持ち、との発想から、「有象無象の存在から結婚でちょっとだけステイタスが上がった様子」を皮肉る小話か、と考えましたが、、。
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訳はその通りです。オチの理解は違います。私の訳と解説は、
小魚のキーリカとチューリカがユダヤ系の魚のところにお嫁に行って、シシャモとサンマになりました。
解説)ユダヤ系の名前Мойша とмойва、Сара とсайраをかけている。

Posted by yamaguchi at 2010年02月15日 18:17

Мойша 、Сараというユダヤ系の名があるということも知らず、当然、それをмойва とсайраに引っかけていることも分かりませんでした。奥が深いです。有り難うございました。

Posted by yamaguchi at 2010年02月16日 10:05
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