2010年01月24日

●新帯研 第91回

カザフのアルマトゥイに駐在していたときのことで1995年のことである。朝、うちの近くの国会の前を散歩していたら、車が交差点でガクンといって止まった。心なしか前輪の片方が沈んでいる。パンクかと思い近づいて見ると、どうも様子が変である。よく見ると、前輪の片方のタイヤがマンホールに落ちている。マンホールの蓋を盗んだやつがいて、そこにタイヤが落ち込んだという次第。このころカザフやロシアの沿海州でも電線盗というのが多く、金属はどうも中国に売り飛ばしていたらしい。ここでチェコのВинкельхоферヴィンケリホーフェル夫妻の書いた「日本百見Сто взглядов на Японию」の中に、似たような話のあったことを思い出した。夫妻は日本語が堪能で1960年代の日本全国を旅して、その印象を本にまとめている。ちなみに、この本は1968年にチェコ語からの露訳で出ている。橋の上で水道や電線管で道路工事をしているときに、夜中は道路に開いている穴の周りに何も注意標識をおかなかったらしい。それで自転車に乗った人が落ちて、一人溺れ、もう一人は泳げたので助かったとある。日本もそういう時代があったから強くは言えない。今回の課題はあるペテルブルグの人から聞いた小話。こういうのが好きだという。当方は落ちは分かるがあまりピンとこない。人それぞれである。
По раскалённой зноем пустыне катится нолик и под одним из кактусов замечает восьмёрку:
- Ну надо же! Такая жара, а они любовью занимаются.
設問)和訳せよ。

Posted by SATOH at 2010年01月24日 13:29
コメント

しばしご無沙汰いたしました。
(訳)灼熱の砂漠を、ゼロ(0)くんが転がっていくと、サボテンの下にはっちゃん(8)が見えました。
「なんてこった!このくそ暑いのにあいつら愛し合ってるぜ」

*本当に直訳です。0+0=8?おかしいようなおかくないような。
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訳はその通りです。8を一人と見るか、ゼロが二人と見るかというオチです。私の訳は、暑さで焼け付くような砂漠をゼロが駆けてゆきました。サボテンの下で八みたいのを見つけました。
「よりによって、この暑いのに。セックスしているなんて」

Posted by hatomame at 2010年01月27日 10:21
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