2009年09月03日
●新帯研 第71回
1996年か97年カザフスタンのアルマトゥイに駐在していたとき、オフィスの近くに住んでいたマンションに休みの日の朝から電話が鳴った。当社の下の住人からわりに穏やかな声で、天井から水漏れするので急いで来てくれとの事だった。現場までは歩いて5分。水漏れというよりは滝のように水が降ってきている。えらいことになった、トイレから水が漏っているのかと思い、2階のオフィスのドアを開くと天井からこれもまた滝のように水が降ってきている。私の机の上にはノートパソコンが置いてあり、その1メートルぐらい離れた上から水が降ってきているのだ。結局3階の朝鮮系の夫婦(カザフにはスターリンの政策で極東に住んでいた朝鮮系の人たちを第二次世界大戦直前にカザフなどに強制移住させ、今でも50万人ぐらい住んでいるとのことだ)が洗濯機に水を入れたまま外出したせいだと分かった。それにしても考えられないことである。モスクワに住んでいたとき(2002年)も、元旦に天井から水が漏ってきたことがある。これは上の階のポンプの故障らしく、元旦からでは着いてないと思ったが家主に始末書を書かせたが、その始末書をどうしてもこちらには渡さないという。もっとも80年代にある日本の駐在員の家ではトイレから水が吹き出し、家中水浸しということがあったというから筆者などはましなほうであろう。今回の課題は、
- Что собирают, если нет урожая?
- Пленум.
設問)訳せ。
-(作物の)出来が悪かったら、どう収集つけるんだ?
-総会を招集するよ。
* 収集と招集をかけてみましたが、オチが外れていたらごめんなさい。
* また、пленум と плюнумをかけているのかとも思いましたが、ちょっと無理があるでしょうか?
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hatomameさんもようやくアネクドートの語呂合わせ訳に挑戦する気持ちになったとは嬉しい限りです。「収集」を「しゅうしゅう」とひらがなにして(その後に収集と収拾)と入れるか、ひらがなだけにして読者に考えさせるという方がよかったかもしれません。これについては私のより良い訳です。この小話を作ったロシア人がпленумを плюнумをかけているとは思えませんが、小話は聞く人によって発展してゆくもので、よい考えだともいます。わたしはそこまで気が回りませんでした。私の訳は、
- Что собирают, если нет урожая?
- Пленум.
設問)訳せ。
訳)「不作だったら何を集めるのか?」
「総会」
「そうかい」(これを付け加えるとたんなるおじさん訳か?)
あたたかいコメントありがとうございます。
なかなか柔らかい発想ができないのですが、鋭意努力したいと思います。