2008年12月13日
●新帯研 第39回
カザフ民族は16世紀シニア・ジュズUlu Juz、ミドル・ジュズ Orta Juz、ジュニア・ジュズ Kishi Juzという3つの大きな部族集団に分かれて遊牧するようになった。ちなみにジュズとはカザフ語で百を意味する。18世紀にはミドルおよびジュニア・ジュズがロシアに服し、シニア・ジュズも19世紀末にはロシアの帰属となった。スターリン時代ミドル・ジュズの一部の支族が中国やモンゴルへ逃れたことから、特に現在モンゴルからカザフスタンへの帰還者がある。1990年代の中国の核実験や隣国で人口が多いことなどから、中国に対しては恐怖感をもっており、アルマトゥイからアスタナーへ遷都したのもこの点をある程度考慮したものとされる。無論遷都の主たる理由は東部に多く住むロシア人対策であろう。このような歴史を学校で教えられているわけではないので、一般にロシア人に対してはウズベク人などに比べ寛容であり、兄と頼るところがある。例外としてはペレストロイカで最初の騒擾事件である1986年12月のアルマアタ(現アルマトゥイ)事件(1名死亡、8000人逮捕)でこれは当時のクナーエフが第一書記の座をロシア人のコルビンに替えられたことに起因する。ソ連崩壊時もそれほど積極的にカザフスタンは独立したがっていたわけではない。因みにナザルバーエフ大統領はシニア・ジュズに属し、その中でも最も由緒あるとされる中国起源の支族出身とされる。シニア・ジュズは南部(アルマトゥイなど)、ミドル・ジュズは北部に、ジュニア・ジュズは西部つまり石油関係に強い。国内政治を行う上で現在でもこの3つのジュズや新興企業家の利権のバランスが不可欠である。今回の課題は、
Отец привёл сына в одесский зоопарк. Подошли к одной клетке.
- Папа, это тигр или лев? – спрашивает сын.
- Это леоперд, - отвечает отец.
- Не морочьте в голове вашему ребёнку, - вмешался пожилой одессит, - это гигиена!
設問)和訳せよ。オチを別に解説してもよい。
TAKAHASHIさん、初めまして。一緒に勉強させてください。
また恥をかきに来ました。よろしくお願いします。
和訳
父親がオデッサ市内の動物園に息子を連れて来ました。
「お父さん、これ、トラそれともライオン?」と息子が尋ねると、
「これはヒョウというんだ」と父親が答えました。
すると、初老のオデッサ人が割り込んできました。
「子供の頭を混乱させちゃいかんね。これはハ、ハイエナじゃよ!」
гигиенаは「公衆衛生」。「子供の精神衛生上問題がある!」というお咎めと、ハイエナを意味するгиенаをかけていると理解しました。これが精一杯です。
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2番目のオチはその通りですが、「子供の・・・」は面白い新解釈です。私の訳もうまくはないですが、、父親が息子をオデッサの動物園に連れてきました。ある檻に近づいて、
「パパ、これトラ、それともライオン?」と息子がたずねました。
「これは屁ヒョウだ」と父親が答えました。
「子供の頭を混乱させるようなことを言っちゃいかんよ」と年配のオデッサの人が割って入って、「そりゃ、ハイエイセーナだ」
解説)леопард(豹)とпердёж(屁)、гиена(ハイエナ)とгигиена(衛生)を間違えている。