2008年12月13日

●アネクドートに学ぶ実践ロシア語文法

東洋書店より「アネクドートに学ぶ実践ロシア語文法」刊行中。CDもついており、採録したアネクドート115のうち93話はCDに収録した(約40分)。前作の「アネクドートに学ぶ実践ロシア語会話」は、初級と中級の中間のような参考書だったが、今回のは中級者向けである。目次や参考文献はホームページを参照願う。特に動詞の体の用法を詳述した。新帯研で使ったアネクドートも若干は載せてあるが(用法説明には他によい小話がなかったので)、ほとんどは未発表のものである。アネクドートの数は帯研で約100、「アネクドートに学ぶ実践ロシア語会話」で100、「アネクドートに学ぶ実践ロシア語文法」で100、それに新帯研で100(予定)であり、全部で400ぐらいになる。帯研や新帯研のはかなりひねったもの(あるいは学習者のほうで考えすぎるもの)も多いので、これだけ(400)やれば、ロシア人庶民の話す口語や俗語にオタオタしなくなるのは間違いない。ガイドや通訳の仕事で困るのはこの口語や俗語なので、その勉強にはアネクドートが一番だと思う。

Posted by SATOH at 2008年12月13日 13:26
コメント

これは、まさにこんな文法書が欲しかった!という嬉しい本です。ロシア語はソビエト時代、需要がなかったせいか、中級者向け参考書はいつも決まったものが数冊で、選択肢が非常に狭く、もう少し広がり&充実感が欲しいなと思っていましたので、最近少しずつ中級者向けの充実した参考書が書店に並び始めたのはとても嬉しいです。

なかでも、さとうさんの御著書はこのニーズをしっかりフォローしてくれます。
しかも、アネクドートでプッと吹きだしながら、豊かで生きたロシア語文法が学べます。固い文法書で覚えようとしてもなかなか弱った頭がついていきませんが、この本なら弱点の「体の用法」ももう少し何とかなりそうな気がします。

それにしても、2冊の『アネクドートに学ぶ…』シリーズと帯研で、アネクドート総数400はすごいですね。いつの間にかという感じですが、帯研に参加させていただいているおかげで、ロシアンアネクドートが少しずつ楽しめるようになってきました。アネクドート一つで相手の顔から緊張が消え、リラックスした雰囲気になるのがわかります。実は帯研で教えていただいたあるアネクドートがロシア人女性に大受けして数分間笑いが止まらなかった嬉しい経験がありました。
ますますのご活躍をお祈りいたします。

Posted by メイ at 2009年01月05日 13:53
コメントしてください