2008年03月03日

●新帯研 第10回

革命前のロシア商人はいかに顧客をだまして利益を上げるか競いあった。金儲けが目的ではあるが、仲間内での自慢、つまり「奴はやり手だ」という評判を得たいという気持ちが強かった。これは現代でも若い女性の化粧やおしゃれが必ずしも男の子の気を引く為ではなく、仲間内での評判を高めるためだというのと似ている。仲間の批評が一番きつく、それゆえにやりがいがあるからであろう。日本でも第一次世界大戦中には缶詰に入れるものが足りないからか、あるいはサギ目的で中に石を入れて輸出したこともあったという。
- Бабушка, что с тобой?
- Ох, милый, болею.
- За кого? За «Спартак»? За «Динамо»?
設問1) オチが分かるように和訳せよ。

Posted by SATOH at 2008年03月03日 23:42
コメント

そういう気持ち(奴はやり手だと思われたい気持ち)は万国共通のものかもとふと思いました。まちがっているかもしれませんが、ロシア人のオフィシャルな場面での顔が(男女をとわず)どうもそう思えなくもないのですが… 内輪になるとまったく違ってとても愉快な人たちに変身するのが不思議です。

このところ冴えない回答ばかり頻出しているので、今回は名誉回復となるかどうか…

「おばあちゃん、どうしちゃったの?」
「あら、ぼうや、あたしゃムチウチなのよ」
「どっちにむちゅうなの?スパルタクスそれともジナモ?」


болетьに「病気をする」と「スポーツ団体・スポーツマンのファンである」という二つの意味があることからきた双方の意味の取り違いだと思いました。スパルタクスとジナモはロシアの有名なサッカーチームの名前でしたね。答を書いている途中で不安になってきましたが、これは祖母と孫の会話ですね。孫の年齢は幾つぐらいでしょうか。もしかしたらもう少し大きかったのかもしれません。
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その通りです。オチは私のより面白いかもしれません。私の訳と解説は、
「おばあさん、どうしたの?」
「熱中症なんだよ」
「どこの?スパルタークそれともジナーモかい?」
解説)болетьには「病気である」と「ファンである」と二つの意味があるが、それをかけたもの。直訳すると、
「おばあさん、どうしたの?」
「病気なんだよ」
「どこの?スパルタークそれともジナーモかい?」

Posted by メイ at 2008年03月07日 00:05

すみません、後だしになってしまいました。前回はオチがわからず苦しみました。今回は駄洒落でいけそうですので、好きなパターンです。

<和訳です>
「おばあさん、どうしたの?」
「ああ、参ったね、不安なんだよ」
「どっちのファン? スパルタク?それともジナモ?」

болетьは「~が痛む」のほかに、болеть за кого-чтоで「~に心を悩ます、~のファンとして一喜一憂する」の意味があるのをかけているということですね。
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これもなかなかよいオチの訳です。少なくとも私のよりはよいでしょう。ただ力点の位置がよく分かっていないようです。やはりきちんと力点はチェックするようにしたほうがよいでしょう。最近は力点も発音も原音表記主義のようで、個人的には大賛成です。

Posted by takahashi at 2008年03月07日 17:04

設問1) オチが分かるように和訳せよ。
「おばあちゃん、どうしたの」
「ああ、孫や。あたしゃ胸がぐーっとなってねぇ」
「どっちのプレーで?スパルタク、それともヂナモ?」

おばあちゃんは胸がぐーっと”痛い”んですが、サッカーに夢中のお孫さんには分らなかったみたいですね。
おばあちゃんと孫のふたりでテレビでサッカーをみている様子を思い浮かべて意訳しました。
болеть за кого-чтоで「〜のひいき、ファン」という意味があったとは!勉強になります。

Posted by コーシカ at 2008年03月17日 23:12
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