2007年04月20日

●帯研(第76回)

ロシアの本を買うと分かるが、日本ではカビが生える。ぼろきれでふくと緑色になるぐらいである。さぞペニシリンが取れるだろう。ロシアは乾燥しているので日本と違い本には防カビ剤など塗布しないのだろうと思う。昔防カビ剤など塗ったがだめで、結局本棚の本の上に新聞紙を置き、毎年取り替えるようにしたら少しは減ったようだ。なにせロシアの本だけで1500冊はある。ひょっとして私の肺の中はカビだらけというのではないだろうか?かなり不安である。私は花粉症ではないが、死んだダニにアレルギーが出る。ダニはカビをエサとするので、ダニが生えないようにするには、窓を頻繁に開ける必要がある。しかし女房が花粉症でほとんど1年中窓を開けられない。アレルギーだから花粉症の苦しさは分かる。結局私の布団をこれまで以上に頻繁に布団乾燥機にかけることで、症状は出なくなった。今回の課題は、
Новый трансурановый элемент, открытый в СССР, предложено назвать капэсэсий, потому что у него период полураспада 50 лет.
設問1)オチが分かるように訳せ。

Posted by SATOH at 2007年04月20日 12:23
コメント

久しぶりに回答という感じです。
新年度の授業も始まり、落ち着いてアネクドートをなかなか読めないのにストレスを覚えています。(違う意味での「生活習慣病」の発症でしょうか?)

<和訳です>
ソ連時代に発見された新しい超ウラン元素の名称を「ソビエト連邦共産党(КПСС)」にしようという提案がなされている。半減期が50年であることがその理由だ。

ソビエト連邦共産党の一党独裁体制もおよそ50年の時を経て崩壊したこととウラン元素の半減期をかけているわけですね。子音字に注目して気がつきました。
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落ちはその通りですが、そのまま和訳にするとあまり面白くなりません。それで私の訳ですが、
ソ連で発見された新しい超ウラン元素をソレニウムと名づけることが提唱された。というのはその半減期は50年だからである。
解説)この小話は1960年代のもの。元素の直訳は「ソ連共産党ニウム」。オチは1917年の革命後50年経ってソ連自体が半分崩壊しかかっているよというものだったのだが。まさに御(後)明察といったところか。

Posted by takahashi at 2007年04月25日 11:15

なるほど、「ソレニウム(ソ連に倦む)」となるといい感じですね。もうひとひねり足りませんでした。

Posted by takahashi at 2007年04月25日 16:51

1960年代の小話だったのですか!!つい最近のものだとばかり思っていました。大衆の予測おそるべし。それともブレジネフ時代の初期はそんなに世情不安定だったのでしょうか。元素名ですが、カタカナで「ソレンキョーサントリウム」はどうでしょう?ちょっと長すぎ?でした。
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実際にある元素トリウムとかけたところは評価しますし、これが小話の訳には一番近いのは確かですから、いいと思います。ブレジネフ時代は停滞期の始まりですが、世情は安定していて生活もそれなりによく、この時代に戻ってほしいと願うお年よりは多いと思いますが、自由がなかったというのも事実であり、この小話の作者はそのことを頭においているのだと思います。

Posted by メイ at 2007年04月27日 13:28

>本のカビ
 アルコールを噴霧して拭き取るというのはどうでしょう。除菌と脱水が期待できそうです。

(訳)
新たな超ウラン元素がソビエト連邦において発見され、「パルチウム(partium)」と命名されることとなった。というのは50年経つと半減してしまうからである。

う〜
これだけではわからんなぁ…
元素名はКПССを捻ったんやないか、と踏みました。というわけでオチには、50年も経ったら無様なもんや、という含み笑いがあると思います。
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パルチウムも元素ぽくてよいと思いますが、ソ連に関係する言葉を追加しないとやはり弱いと思います。

Posted by コーシカ at 2007年05月02日 19:30
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