2017年03月10日
●和文露訳要覧第187回
некоторое времяを研究社の露和辞典でも「しばらくの間」と訳しているが、アカデミー版を見ると、какое-то, точно не определённое времяとあり、постояли некоторое времяは「どのくらいか分からないが立っていた」とでも訳すべきだし、на некоторое время = временноとあるから、「当座の間」とでも訳すべきだろう。
出題)「彼のテクニックは物足りない」をロシア語にせよ。
Его техники
недостаточно.
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彼のテクニックは不十分だで意味は分かるでしょう。
Техники у него не хватает.
В его технике будем надеяться на лучшее.
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最初のはブーチャンさんのと近いですね。二つ目は発想はいいのですが、こうは言わないでしょう。
У него техника
неудотворена.
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彼のテクニックが不満足だというのは、間違いではないでしょうが、それこそ物足りない回答だと思います。私の答えは、Его техника оставляет желать лучшего.
「まだまだ不備な点が多い」、「まだまだだ」という訳にも使える。
У него невысокие технические приёмы.
宜しく御願い致します。
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高くないというのは低いということですから、それほど高くないとでもすれば、正解に近いと思います。
Кажется, что его мастерство недостаточное.
いつも不十分なのでしょうから長語尾としましたが、違うようです。よろしくお願いします。
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мастерство = высокое искусство, умение в како-либо области ですから、「芸」という感じで、個々のテクニックではないと思います。物足りないというのはその時点そう感じているわけですから、形容詞短語尾の用法を使った方が自然です。