2017年02月17日
●和文露訳要覧第178回
Авторитет, или подчинение без насилия.(権威、それは暴力なき服従)を、「権威、あるいは暴力なき服従」というように、илиを間違って直訳しているのをよく見かける。これは英語のorと同じ用法で、то есть(つまり), иначе(換言すれば)という意味である。
出題)「急ブレーキをかけると前輪がスリップします」をロシア語にせよ。
При резком торможении передние колёса скользят.
規則的反復でнвとしました。よろしくお願いします。
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正解です。体の用法について毎回簡潔にお書きになっており、大変結構なことだと思います。回答に書くかどうかは別にして、体のどの用法かを考えることは意識的に和文露訳をする上で、必要なことだと思います。なんとなく、うわっつらの日本語から判断してこうだろうというのは、間違いのもとだと思います。私の答えは、При резком торможении передние колёса прокручиваются.
Если вдруг затормозишь, то передние колёса скользнут.
Внезапный тормоз вызывает скольжение передних колёс.
前回のはобретениемではだめですか?обязан чемと覚えています。
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最初の文は偶発的反復ですが、急ブレーキを踏めば死ぬとかという場合は別にして、急ブレーキを踏めばスリップするのは当たり前のことで、規則的反復にするのが自然です。二つ目は正解ですが、硬い感じがします。
обретениемに関しては、文法的に言えばおっしゃる通りで、造格が来ますが、за + 対格や、私の答えにあるような与格も来る例もあります。与格の方は、主文と離れているために、文法的な拘束力が弱く、「~に関しては」ぐらいの意味があるように思います。
При резком торможении передние колёса идут юзом.
宜しく御願い致します。
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正解です。