2013年11月22日

●三訂和文露訳入門の特長

『三訂和文露訳入門』は初版に比べ200ページ増であり、新訂版に比べても70ページ増で総ページ数467となった。内容についても読んでより分かりやすくするためにかなり手を入れた、私の和文露訳研究の集大成である。その特長は次の通りである。

1) サイト「ろしあんピロシキ」内の続和文解釈入門というコーナーにおける和文露訳の出題に対する投稿者の回答にヒントを得、会話における和文露訳においての学習者の弱点や理解の難しい点の克服に焦点を当て、試行錯誤しながら各回の本文にリアルタイムで反映させ、それをさらに本書で補訂し、和文露訳の参考書としてさらに改良を続け、学習者の真に求める和文露訳の参考書を完成させるように努めた。
2) 和文露訳で最も難しいと思われる動詞の体の使い分けを中心に詳しく解説した。そのため本書の2/3が動詞の体に関するものである。
3) 体の時制で軽視されることが多い現在の時制(遂行動詞、被動形動詞過去短語尾の結果の存続)について詳述した。
4) ロシア語の遂行動詞、結果存続兼評価動詞について一般向け参考書としては初めて取り上げ、詳述した。
5) 予定、志向、動作の否定、歴史的現在、切迫感、動作の無効の用法について会話における和文露訳の観点から詳述した。
6) 単数と複数の使い分けについても詳述した。

Posted by SATOH at 2013年11月22日 08:26
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