2007年06月29日
●帯研(第97回)
尊敬するロシア人を一人挙げろと言われたら、人類愛にあふれ、サハリンまで馬車を継いで行ったチェーホフ(このサハリン行きで命を縮めたといっても過言ではない)と答えてもよいが、やはり冒険家・人類学者Миклухо-Маклай(1846~1888)であろう。彼は苦学してドイツのハイデルベルク大学を卒業し、1870年初めニューギニアでパプア人と共に暮らして人類学的研究を行い、黒人が白人より劣っているという当時の通説を覆すのに尽力した。世界的なスケールを持つロシア人と言える。
今エレンブルグの自伝「人々、歳月、人生Люди, годы, жизнь」を読んでいるが、その中でロシア人気質に触れたものがあるので紹介しよう。作者がフランス人との比較で述べている。「フランス人は私にはあまりに礼儀正しく、不誠実で、計算高いように見える。ここでは(訳注:パリでは)行きずりの人に心を開こうなんてだれも思わないし、だれもちょっと(よその家に)立ち寄ろうとか、最後のシャツ一枚まで飲んでしまおうなんて考えない。きっとだれも首吊りなんかしないだろう」
Ст.М-3-38
設問1)訳した上でそれぞれオチを説明せよ。
Два самых которких анекдотов:
1) Баня, через дорогу раздевалка.
2) Родил.
設問2)次の句のうち正しいものを訳せ。
a) хозяйка квартиры в доме на проезде Художников, 27
b) из квартиры в доме по улице Червонного Казачества
お久しぶりです。
ロシア人気質とはいったい何?と最近また思うようになりました。
漠然としていて、言葉で具体的に説明しろ、と言われるとハタと困ってしまいます。
まだまだですね。
それでは回答です。
設問1)
最も短いアネクドートを二つ
1) 風呂屋、脱衣所は通りの向こう。
2) 俺、出産したワ。
1)は入浴するのに裸で通りを横断しなければならない困った?お風呂屋さんのことですね。2)はРодилаであれば女性が主語ですが、男性が主語なので「えっ!」となるのがオチですね。岩波のロシア語辞典には「(男が子供を」つくる、もうける」の意味で主語になる表現も載っていたので若干微妙な感じもします。
設問2)
a) フドージュニク通り27番のアパートに住む女性
b) チェルヴォンナエ・カザチェストヴォ通り沿いのアパートから
自信はありませんが、どちらも正しい表現だと思います。
住所の表現もあまり意識して意味を確認したこともなく、曖昧です。a)の「27」は番地でいいのか、それとも建物の番号なのか、明確ではありません。b)は前置詞のизから始まっているのがどうも気になりました。そのまま副詞句的に訳しました。
домが「建物」でквартираが「その中のひとつひとつ住居・一区画」となると理解しています。
通りの名称はどちらもСанкт-Петербургにある通りでいいのでしょうか。
日本語に直すのがこれでいいのか怪しいです。
проездは「(平行する道路を結ぶ)通り、小路」とありました。ちょっと小さめの通りでпроの接頭辞からちょっと抜け道に使うような感じですか。
улицаがいわゆる一般的な「通り」(=street)ですね。проспектとなるとちょっと大きな通り(=avenue)ということでしょうか。アメリカの都市であれば、一般的にAvenueとStreetは交差しているようですが、ロシアでも同じように捉えていて大丈夫ですか。
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設問1)その通りです。確かに岩波には男性を主語にした例がありますが、こういう例は聞いた事がありません。しかし、родил от нее сына и дочьとあり、産んだのは女性というのが誤解なく分かります。私の知っている範囲ではこういう場合、У Нащокина от цыганки был сын.(ナシシーキンにはジプシーの娘に産ませた息子がいた)という風に、無理にродитьを使う必要はないと思います。
設問2)これは設問の意図をよく理解していないようです。両方とも同意で場所を示しています。もっともこのようなпоの使い方は辞書には載っていませんが、現代小説(特に犯罪関係のものなど)にはよく出てくる表現です。どちらも正しいが、по + 与格をよく見る。Я шагаю по Москве.という歌にあるようなпоの使い方(表面上の動き)についてはどの辞書にも載っているが、上記のпоは「状態であり」、最初по адресуという言い回しから、住所について使うのかと考えた。しかし、Золотоваによれば、протяженное пространство, характеризуемое наличием расположенных в нем предметов последовательно воспринимаемых, либо распространяющимся в нем состоянием среды(空間の中に一続きとして知覚される対象物が配置されているか、あるいはその空間に及ぶ環境の状態によって特徴付けられる長い空間を意味する)とあります。例として、По берегам фигурки рыболовов.(両岸には漁師の姿がある)。通りとか道のような一続きの長いものにおいて、存在している状態を表現できるということであり、表面上の動きを示すпоとは違う意味をもつということになります。
道路についてはпроездはご理解の通りです。英語ではthoroughfareというぴったりした訳語があります。проспектは大通りで、市内を離れるとшоссе(街道)という風に名前が変わるのが普通です。проспектも市の中心部に入るとулицаと変わる場合があります。例えばЛенинградское шоссеがЛенинградский проспектとなり、それがТверская улицаに変わるなど。つまり必ずしもулицаがпроспектに交差しているとは言えません。проспектはboulevardが近いと思います。ロシア語のбульварは市内中心部にある並木道です。
поは意識しませんでした。
гулять по улицеは表面の動きで動作が行われている場所を示し、По стене стоял диван.となれば動きはなくstatic な状態として場所を示すということですね。
曖昧に、場所だからおかしくはないだろうぐらいの認識でした。
上記の2つの例に関しては英語のonと同じですが、すべてにわたって、по = onとは言えませんね。常に単語の働きに細心の注意を払うべし、ですね。教訓になりました。
ちなみに、boulevardはフランス語に由来しているようですが、бульварもそんな感じですね。Пётр Великийの時代に輸入されたのでしょうか。
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По стене стоял диван.とはいえないでしょう。もう一度поを使う説明を読んでみてください。林や岸、通りなど一続きのものとして意識できるものでないと使えないでしょう。一続きの長い壁があって、そこにたくさんの(一つではなく)ソファーがあったという状況なら使えるはずです。一つのソファーの長さというのは通常そんなに長くはないでしょうから。「壁の上ににソファーがあった」というシュールな状況は別にして、訳すなら、На стене стоял диван.でしょう。多分高橋さんは壁沿いにという意味で使っているのでしょう(その方が自然です)から、それならУ стены стоял диван. でしょうし、вдольならやはりВдоль стены стояли диваны.とソファーを複数にしたほうが無難です。
по стенеの表現は岩波のロシア語辞典のпоの項の2にあった「~沿いに」をそのまま拝借したものです。
Googleで検索してみたところ、по стенеは4件しかヒットしませんでした。на стенеのほうは300件以上ヒットしました。
поの頻度は極めてマレのようですね。на стенеをインプットします。
加えて、У стены стоял диван. や、Вдоль стены стояли диваны.とも言えるのですね。またまた勉強になりました。
поを仮に使うとすれば、диванを何かと比べてコイツはスゲエー長いなと思って使っているような感じですね。でもそんな比較はあまり頻繁に起こるわけではないですね。
どうもありがとうございました。
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誤解されているようなので一言書いておきます。на стенеには「壁沿いに」という意味はありません。ですからインターネットでヒットしたとしても、それは「壁の上に」という意味ででしょう。今回の出題はпоの「~沿いにвдоль」という意味ではありません。на улицеと同様「~通りに」という意味で使うпоです。「沿いにвдоль」というのは岩波にも、по стене стоял диван.という高橋さんの例文が載っていますが、Золотоваや4巻本の露露(アカデミー版)ではпоを使う文の主語は複数です。つまりそうでないと前に書いたように、よほど長いソファーでないと壁沿いにというニュアンスが出ないともいます。もちろん短い壁というのも存在しますが、そうだとу стеныとするほうがロシア語として自然だと思います。поの使用頻度が少ないのではなく、по стенеという用例自体がほとんどないというだけです。「~沿いに」という意味なら、зеркала по леснице, камыши по берегам, дачи по сторонам, деревья по горизонту, луга по левому берегу, патрули по деревням, земли по правой сторонеといくつもあります。
勉強になります。私は最初から、вとかнаとかпоとかが出てきたので、のっけから拒否反応で、回答しませんでした。いけませんね。поにそんな意味があるとは知りませんでした。長細い空間に幾つかの対象物がある、ということは、このb) из квартиры в доме по улице Червонного Казачестваも、из квартиры в одном из домов по улице Червонного Казачестваと言ってもおかしくないということですか?
проездが「(平行する道路を結ぶ)通り、小路」というのも、きちんと定義されたのを見たのは初めてでした。проездがпро+ездитьで、проспектはпро+аспек(?)ですか?まだ語幹の辞典をもってませんので。
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в одномともいえるでしょうが、課題の例文は住所を書いたものなので、дом一つで一つの番地となるはずです。そうなると、один из домовというのはおかしいことになります。番地は д. 5, кв. 25というのが普通だと思います。語幹の辞典というよりも語源辞典でしょうが、Фасмерので見ると、昔はпришпект, прешпектと書かれ、多分ドイツ語のProspekt由来とのことです。意味はвид, перспективаとあります。проездは語源辞典にはありませんが、おっしゃるとおりでしょう。
поとнаの意味合いは違っているのが前提でどちらの用例の方が多いのか確かめたつもりでしたので、誤解はしていないと思います。
наの意味合いは「沿いに」ではなく「接触」でとっています。単に垂直方向の「上に」の意味だけではなく「平面上に接触している」という意味で例文は確認したつもりです。
На стене стоял высокий солдат
на стене стоял небольшой пульт
などの表現を目にしました。
поに関してちょっと考えてみました。移動などの動きを示す動詞と結びつく場合は、平面を意識すると「~(の表面)を」動き、細長いものを意識すると「~に沿って」動く感じがします。『何か動く方向があってそれに沿って』が元のイメージですね。идти по морюも勝手に動くのではなく海上のコース(航路)があってそれに沿って動いているイメージですし、гулять по садуも庭のいたるところを歩き回るのではなく、散歩できるコースに従って歩く感じで、一定の方向に沿った移動が感じられます。そこに視点移動が絡んで途中に存在するものを記述する場合に状態動詞と結びつく場合もあるのだと思います。По стене стояд диванという例文も真正面から見たのではなく、横から見ている感じのような気がします。そうすれば、壁に遠近感もでてきますし、壁沿いにこちら側から向こう側へ視線が移動した途中にあったдиванを捉えている、そんなイメージが出てきそうです。一方、На стене стоял диванにはそういう視点移動の感覚はなく、存在を示すстоятьとセットで、単なる位置関係の記述になっており、壁にくっつけて置いてあるイメージです。У стены стоял диванのуは「近接」の意味ですから、壁のそばに置いてあるイメージが浮かびます。
дом на улице とдом по улицеも純粋にイコールではなく、nearly equalの世界ですよね。となると使い分けの問題が出てくるのですが、次のように考えました。
дом на улицеは「通りにある家」で「通りの家」となり単に位置関係を示し、дом по улицеは「通り(沿いにある)家」で「通りの家」(その通りに沿っていくと見つけられる家)というような視点移動が感じられる表現から「通りに(の)」という用法につながったと思います。
さとうさんに説明していただいたことに異を唱えるような形になってしまいましたが、私は「沿いに」からのほうがпоはイメージしやすいです。
英語でもそうですが、前置詞は用法が細かく分かれていて全部覚えるとしたらとてもではないですが、覚えきりません。そこで核になるイメージはどこかにないかと屁理屈をこねられそうなところは屁理屈をこねています。
ロシア語の参考書をみても前置詞の用例は載っていますが、nativeのロシア人がどのようなイメージで前置詞を捉えて使い分けしているのかに突っ込んだものがない(私が知らないだけかもしれませんが)のが不満です。英語の参考書では前置詞の感覚を図解でやさしく説明してあるものも結構でていて時には役立ちます。
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前置詞もこのレベルになると解釈はいろいろでしょうが、いくつか再検討した結果を書いておきます。
1) На стене стоял высокий солдат.文脈が分からないので推測ですが、このстенаは城壁(кремлевская стена)という意味ではないでしょうか。それなら「城壁の上」ということで問題ないはずです。2番目のは壁にぴったりくっついて小さな制御盤があるということでしょう。наには「沿って」という意味はありません。「~の上に(ある)」ということで、海、湖、川なら「ほとりで(海辺でなど)というのはありますが、壁に使えるとは思えません。
2)по「沿ってвдоль」と「長い対象物の上にある」はやはり分けて考えるべきでしょう。「沿って」の方は Я шагаю по Москве.の延長上と考えられます。「通り」であれば、「通りに沿って川がある」というなら分かりますが、「通りに沿って家並みがある」というと、日本語ではともかくロシア語では(多分英語でも)おかしいと思います(考えられるのは、道から少し外れて家並みが続く場合でしょう)。通りにある家というのは道の端に家がのっかっているわけですから。現代の用法では警察の調書などでпо улицеは住所を示すときに使われます。
3)идти по полю
Розеньтальの316ページには、一直線ならидти полемと造格を使うとあります。
もうちょっとこだわらせてください。
поの「~沿いに」は英語ではalongの用法と似ています。
alongには「方向・運動」を示す「~に沿って」のほかに、「~沿いに行ったところに、~の途中に」という「存在」や「場所」使い方もあります。
There's a mailbox somewhere along this street. この通りのどこかに郵便ポストがある。
His office is just along the corridor. 彼のオフィスはちょうどこの廊下を行ったところにある。
(大修館「Genius」第4版より)
Longmanにも似たような用例が載っています。
発話者の意識がある方向に沿って動きその途中にある対象物の場所を示す用例となっています。このalongと поの「沿って」が空間的な認識の点で似ているように思いました。
さとうさんがおっしゃったように、英語でもalong the wallとした場合は、ベルリンの壁のような長い壁がイメージされるでしょう。部屋の中の壁をイメージするには虫の視点にでも立たないと難しいかもしれません。
また、英語でもthe house along the street.とは確かにあまり言いません。the house on(or in) the streetと言う方が多いです。
ただ、言葉の使い分けがある以上はイメージはつかんでおきたいと思っています。
ちなみに、На стене стоял высокий солдатはさとうさんが言われたとおり城壁のようです。以下が前後の表現です。
・・・Дворец Гудвина был хорошо защищен от врагов: его окружала высокая стена, а перед ней был ров, наполненный водой, и через ров, в случае надобности можно было перекинуть мост.
Когда страж ворот и путники подошли ко рву, мост был поднят. На стене стоял высокий солдат, одетый в зеленый мундир. Зеленая борода солдата спускалась ниже колен. ・・・
(・・・Гудвинの城は敵からはしっかりと守られていた。周囲を高い壁で取り囲み、壁の前にある堀には、あふれるほど水が満ちていた。必要とあればこの堀に橋をかけることもできた。
番兵や旅人がこの堀に近づくと、橋が跳ね上げられた。壁には背の高い兵士が立っていた。緑の制服に身を包んでいる。この兵士の緑色の顎鬚はひざの下まで伸びていた。・・・)
人を通さないように橋が跳ね上げられた記述の後で、兵士が城壁の上に立っているのか、城壁に背を向けて立っているのかどうか私のロシア語でははっきり読み取りできませんでした。てっきり後者だと思ってしました。まだまだです。上の話はВолшебник Изумрудного Городаというらしいです。
長々とコメント欄を拝借してしまい失礼しました。
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よく勉強されているのには感心します。ただ英語とロシア語は似ているとはいっても、細かい点では違いがあります。ただ他に手段がない以上英語の前置詞の用法もいくばくかは参考になると思います。基本的に露露辞典で各前置詞の用法をよく理解するように努める以外しか今のところ道はないようです。「エメラルドの都市の魔法使い」はオズの魔法使いの翻案です。私も読みました。アニメにもなっています。6巻まであり一読を勧めます。通りと家についてですが、厳密に言えば、красная линияという概念があり、地図などで家の部分と通りの境界線であり、そうなると厳密に言えば通りに家がのっているのではなく、たんに所在を示す便宜上通りが使われているということでしょう。
どうもありがとうございました。
「オズの魔法使い」の翻案なんですか?読んでみたいと思います。
露露辞典は4巻本の露露(アカデミー版)などの他は大辞典と呼ばれるものであれば大丈夫ですか?
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基本的な単語(特に前置詞など)であればオージェゴフでもよいと思います。小さな辞典でも用法の説明が詳しければ問題ないと思います。でも将来のことを考えると、現時点では4巻本がベストだと思います。
遅ればせながら… 状態を表わす動詞と共に使われている幾つかのпо+与格をRamblerで拾ってみました。状態を表わす動詞と一緒に出てくるпоは確かに、運動の動詞+по+与格(~に沿って/運動の空間)に比べて少ないものの、結構ありました。
Золотоваの定義する空間とは、その空間(細長い)の中に対象物があることによって、まとまりが出来上がった空間と理解していいでしょうか。だとすれば下記であてはまるのは、1),3),4)ぐらいですか?2)と6)は「場所」、5)と7)は「それぞれの」といった意味ととれますか?同じように「状態の動詞+по+与格」で出てきても、意味はかなり違うことがわかります。おもしろい経験でした。
1) Дорога в Гагру лежит по самым живописным местам .
2) Какой камень лежит по середине моря?
3) Добираться окружным путем придется и в том случае, если дорога
лежит по улице Крисанова.До 29 июля здесь запрещено движение на
участке от улицы Кирова до Луначарского.
4) Это учреждение находится по ул. Кобозева, 66.
5) Умные люди сидят по домам.
6) ТАМОЖЕННИК сидит по подставе.
7) в мирное время они сидят по тюрьмам,
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2)と6)については文脈がないとこれだけでは判断できません。5)と7)はおっしゃるように「ごとに」という通常の用法でしょう。
4巻本ですね。
考えてみます。
重ね重ねありがとうございました。
コメントもこれだけ長くなってしまうと、前回がどれだかわからなくなりそうなので、問題部分をもう一度書き出します。
2) Какой камень лежит по середине моря?
6) ТАМОЖЕННИК сидит по подставе.
この2)と6)が「場所」を示すのではないかと思ったのは、2)はなぞなぞで、答えは「мокрый」という単純なものですが、по середине についてはほとんどイディオムではないかと思われるほど用例が沢山見つかりました。たとえば、
《Он стоял по середине задрав голову》
《Водительское кресло будет стоять по середине за ним расположиться детское и два взрослых кресла》
《причем персонаж стоял по середине дома причем дом без окон и двереи( 2 этаж)》
《Рей так и стоял по середине парка.》
《По середине комнаты лежит девушка, глаза полны боли, на губах застыли так и не произнесенные слова, рядом с ней сидит парень, придерживая ее голову》
などです。この場合、поがほとんどвやнаと同じ意味で使われているように思えたためです。
6) のТАМОЖЕННИК сидит по подставе.は、ТАМОЖЕННИК сидит по подставе. То , что ему вменяют — он обязан был делать (приказ был. Автопосты… Это тут не при чем (коррпция среднего звена).のつながりで出てきたものですが、この場合は、一般参加者70のコメントのうちの一つにすぎませんので文法的にあやしいかもしれません。
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по серединеについて、知り合いのロシア人の技師に聞いてみたところ、Осторов лежит по середине моря.でも Остров лежит по середине моря.でもよいが、この用例におけるна とпоの違いは、наで全体の位置を示し(島は海にある)、それからпоで具体的に(海の真ん中にある)示している。眼前にあるものについてはнаを使うようだとのこと。彼はインテリですが、言語学者ではないので、一般的なロシア人の感覚はこうであろうということです。по улицеとна улицеは彼曰く同義だが、正式書類ではпо улицеをよく見るとのことです。最後の例についてはご指摘のように、ネットに書かれているロシア語がロシア人が書いたものであっても文法的に正しいかどうかは分かりません。日本のサイトやチャットの日本語の例でも分かることです。
わざわざロシア人にまで聞いていただいてお手数をおかけしました。ここまで細かく注意したことはなかったのでいい勉強をさせていただきました。ロシア人の受ける感覚といえば、私たち日本人も日本語の「は」と「が」や「より」と「から」などほとんど無意識で使い分けているので、同じようなものなんでしょうね。私はどちらかというと今までは、на улице、на серединеのほうを使っていましたが、поでもいいんですね。серединаなどはむしろпоを使ったほうがよさそうですね。私には使い分けは難しいので今後とりあえずпо серединеでいってみます。長々と引っ張ってしまいました。ありがとうございました。