2007年06月14日

●帯研(第93回)

ロシアに出張するときは風邪薬、下痢止め、傷薬ぐらいは持ってゆくが、あまり風邪を引かないとはいえ、引くとのどに来る。うがい薬を持ってゆくのは面倒なので、紅茶のティーバッグの二番煎じでうがいする。不思議とよくなる。カテキンのせいか。
都会ではそういうことはないが、ロシアや中央アジアの田舎の空港に行くと、見知らぬ人から到着地の荷物を頼まれることがあるが、これは絶対引き受けてはならない。中に麻薬でも入っていたら言い逃れが出来ず、間違いなく刑務所入りとなるからだ。海外ではある程度善意についても抑えておかないととんでもない目にあう。
ロシアでも田舎を歩いていると、木の幹が途中から白くなっているのを見かける。これはкольцеватьといって害虫予防である。初めは夜自動車が木への衝突予防用かと思っていた。
それとソ連時代飛行機で驚いたのは、到着するとさっさとパイロットが乗客より先に下りることである。搭乗のときはパイロットが最後に乗ってくる。パイロットが大事にされるわけだ。地方では今でもそうらしいので驚かないように。
Официант:
- Как наши бифштексы?
Клиент:
- Слишком маленькие для их возраста.
設問1)訳せ。オチを解説せよ。

Posted by SATOH at 2007年06月14日 10:30
コメント

кольцеватьですか。初めて見ました。辞書で確認したら、幹にコールタールを環状に塗る(害虫防止用に)とありました。白い色というのがおもしろいですね。一度見てみたいです。

回答します。

ウェーター「当店のビーフステーキはいかがですか」
客     「年の割には小さすぎませんこと?」

女性客という設定にしてみました。出てきたビーフステーキの切れが小さかったのと、食べてみたら筋ばかりで硬いビーフだったので、こんなに硬くなるほど歳をとった牛の割には小さすぎないかと皮肉をこめて言ったのだと思いました。бифштексыがなぜ複数になっているのか分かりませんでした。オチもあぶないですね。
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オチの理解もその通りで、訳も見事です。ビフテキが複数になっているのは、ビフテキ自体が1個以上であるか、今回のみならず、だいたいこのレストランのビフテキはどうかという意味からでしょう。私の訳は、
ボーイ、
「当レストランのビフテキはどうですか?」
 客、
「年の割には小さすぎるな」
解説)ビフテキが古くて、小さいのを皮肉ったもの。

Posted by メイ at 2007年06月15日 14:11

大阪のおばちゃんなら、直訴ものですね。

「何これ!かた!噛まれへんで。肉ちっさいし。半額にまけといてや!」

すみません。調子にのってしまいました。

Posted by メイ at 2007年06月20日 10:48
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