2007年02月23日
●帯研(第58回)
ロシア語の文法を独立したものとして教えるのではなく、いかに実戦で応用できるかという観点から、ネットで見かけるようなロシア語の文法書をただ和訳するのではなく、教える側が文法をよく消化して学習者に教えることが大切である。特に文法が会話力向上にどう役立つか具体例をもって説明すべきである。今回の課題は、
Встречаются два мужика на том свете.
- Ты как умер?
- Замёрз, а ты как?
- От смеха умер.
- Это как?
- Был я у лобовницы, звонок в дверь, муж пришёл. Я в панику. Она ему в дверь мусорное ведро подала, пока он ходил, я спокойно оделся и ушёл. Прихожу домой, звоню, а жена мне в дверь ведро протягивает. Я всё понял, ворвался в квартиру, везде все перерыл, а никого не нашёл. Сел на диван, смеяля, смеялся, от смеха и умер.
- Дурак, заглянул бы в холодильник, оба бы жили.
一部で文法を毛嫌いする風潮がありますね。文法のための文法はたしかにぞっとしますがが、実用的な文法はしっかりと身につけたいものですね。
<和訳です>
男が二人、あの世で出会います。
「あのよ、なんで死んだんだ?」
「凍死だよ。で、アンタはとうしたんだ?」
「笑いすぎて死んだんだ」
「そりゃまたとうして?」
「オンナのところにいたんだよ。すると玄関のベルがなったんだ。亭主が帰ってきやがった。パニックったよ。オンナが玄関に出てゴミ袋を亭主に渡してくれたんだ。で、そいつがゴミを出しているすきに、首尾よく着替えて一目散さ。それで家に帰ってベルを鳴らすと、女房のやつが玄関に出てきてゴミ袋を渡すじゃないか。すべてお見通しさ。家の中にすぐさま入って、あちこち捜し回ったんだ。でもだれもいやしなかった。ソファーに座って笑ったね。笑って笑いこけて死んじまったんだ」
「馬鹿だな、冷蔵庫の中を覗いてくれれば、俺たち二人とも生きているものを」
家に帰ってベルをならしたあたりで、この男の妻のところにもオトコが来ていることが予想されましたが、凍死したオトコが実はその妻の相手で冷蔵庫の中に隠れていため自分も死んでしまったというオチは楽しめました。(和訳はちょっと悪乗りしてます)
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二人の野郎があの世で出会いました。
「なんで死んだんだ?」
「凍死だよ。おまえは?」
「笑い死にだよ」
「それは、またどうやって?」
「俺は彼女のところにいたんだ。ドアにベルの音がして旦那が帰ってきたんだ。おれはビビッたね。その彼女は亭主にゴミのバケツを渡し、亭主が戻ってくる間に、俺はゆっくり服を着て帰ったってわけ。家に帰って、ベルを鳴らすと、女房がドアのおれにバケツを渡そうとしやがる。ははーんと思って、家の中に上がり込み、いたるところを引っ掻き回したが、だれも見つからない。ソファーに座って、笑って、笑って、笑い死にしたってわけさ」
「馬鹿もんが。ちょっと冷蔵庫のぞきさえすりゃ、二人ともお陀仏しなくて済んだのに(生きてられたのに)」
takahashiさん、絶好調ですね。やはりこの分野をきわめるべき人材ですね!応援していまーす。私はこれ以上の訳ができないのでまたの機会に。
メイさん
今回はロシア語の文章が訳しやすかったため、多少遊ぶ余裕がありました。B型でノリヤスイのであまりおだてないでください。59回・60回と内容の掴みが今いちで苦しんでいます。