2020年02月03日
●第136回
пленарной сессии.
次の文のように、動詞ではなく、補語である「ロシア語で」に焦点が来ているような場合には、不完了体動詞未来形(бытьの未来形 + 不完了体)が用いられる。
(報告はロシア語でします)Я буду делать доклад на русском языке.
時間の長さをイメージするような動作でも不完了体動詞未来形となる。完了体動詞未来形が動作を「すぐ~やってのける」というイメージがあるのに反し、不完了体動詞未来形はこれまでの動作や行為の延長上にあると思われるような動作、また時間的には一拍おいた感じか、期限が明示されないような場合に使われると考えればよい。обедать, заказыватьも上記のように3つの使い分けが可能である。
しかしучаствовать(参加する)のように対応する完了体のない動詞もある。この動詞は近接未来ближайшее будущее(発話時点のすぐ後に続くか、発話時点と融合した未来)の場合、文脈によっては現在形で、次のように予定の意味で使える。
(このチームは初めてオリンピックに参加します)Эта команда впервые участвует в Олимпийских играх.
しかし、未来の時制の場合は、次の文のように動詞бытьの未来形との組み合わせが多い。それは動作事実の有無の確認で使う事が多いからである。
(この会議に参加なさいますか?)Вы будете участвовать в этом заседании?
участвоватьを出だしの文などで、どうしても新しい情報という事を強調したいという場合は、同義語の完了体を用いるしかない。
(セミナーに参加します)Приму участие в семинарах.
この他に少し意味は変わるが、次のように完了体動詞未来形も使える。
(ちょっとゼミに参加します)Поучаствую в семинарах.
語義の関係上、完了体と不完了体が同程度に使われる動詞というのは少ない。どちらかがメインで使われる場合が多いし、上に挙げたようにほぼ不完了体しか使わないもの、完了体しか使わない動詞(例えば4-1-1-4項の瞬間動作動詞など)もある。そう考えれば、動詞によって、又その語義によって、未来の時制で使われる用法というのも、ある程度決まってくるという事になる。
4-1-2 予定の用法 → 不完了体動詞現在形
予定の用法というのは概ね動作動詞の不完了体現在形が用いられるが、これは予定の用法が現在の時制から見ての予定であるがゆえに現在の時制に拘束され、場依存型であるからである。
予定предстояниеの用法「~する、~するところだ、~することになっている、~しようとしている」は理屈で考えれば未来進行形であり、不完了体未来形で示すはずのものであるが、近接未来ближайшее будущее(発話時点のすぐ後に続くか、発話時点と融合した未来)やその場の状況下で実現の可能性が非常に高い未来において、既存の動作の延長上にある動作の継続が意識され、話し手により確定した事実とみなされるため、不完