2020年02月02日
●第134回
完了体の機能の一つで命令法に現れやすいが、未来の時制でも示すことができる。一人称の場合は動作の促しから派生して意志のニュアンスが出やすい。促しといっても、新たな事態や情報が出てくる場合ではなく、状況に身をゆだねた形での促しである。
(じゃあそろそろ集会を始めましょう)Ну, будем начинать собрание!
(そう願いたいものです)Будем надеяться!
(その辞典は近日発売される)Словарь будет продаваться в ближайшие дни.
(問題を出します)Я буду задавать вопросы.
(来月エニセイ川に水力発電所を建設します)В следующем месяце мы будем строить ГЭС на Энисее.
(腫瘍を切除します)Я буду удалять опухоль.
(いただきます)Я буду есть. <これは挨拶表現ではなく、「これから食べます」という意味>
4-1-1-9 если, когдаと未来進行形
когдаやесли以下の従属節に不完了体動詞未来形が、主節に完了体動詞が来る時は、従属節に未来の過程(経過)の意味が出てくるし、二つの動作が何ら拘束し合わずに、時間的に共存する動作を示すことができるので広く使われる用法である。未来における規則的反復については5-1-6項も参照願う。
(映画館のそばを通る時に、明日の切符を買いましょう)Когда мы будем идти мимо кинотеатра, мы купим билеты на завтра.
(貯水池のそばを車で通る時に、一休みするのに素晴らしい場所を教えてあげますよ)Когда мы будем ехать мимо водохранилища, я покажу вам прекрасное место для отдыха.
(帰るときは、ガスを消して下さい)Когда вы будете уходить, выключите газ.
(その専門家の病気の期間が60日以上となる場合には、その専門家を交代させる措置を取ります)В случае, если период болезни специалиста будет длиться более 60 дней, мы примем меры по замене данного специалиста.
(もしこの方法を使うのが初めてなら、CDをドライブに入れなさい)Если будете использовать это средство впервые, вставьте компакт-диск в привод.
これに対して、если以下の従属節にも、主節にも完了体動詞未来形が来る場合を見てみよう。
(もしレバーを右にいっぱい回すと、目盛には緑色が光ります)Если вы повернёте ручку направо до отказа, на шкале вспыхнет зелёный свет.
上の文ではповернётеという動作が実現してから、вспыхнетという動作が成立することを意味し、しかも最初の動作と次の動作があまり間をおかずに行われるという動作の順次性が示されている。この使い分けは、二つの文の時間的関係である。если, когдаを含む節で次々と動作が起こるのであれば、完了体を続けることになるし、時間的拘束がなければ、不完了体動詞未来形(бытьの未来形 + 不完了体動詞不定形)を従属節に使う事になる。完了体動詞未来形を使うというのは、具体的な動作が起こるという確信があるわけで、動作が起こるかどうか分からないという時には使えず、その場合には不完了体動詞未来形を使う事になる。つまり主節に完了体動詞未来形が来る場合は、例示的用法および順次的用法であり、4-2-3項を参照願う。この動作が起こるかどうか分からないというのであれば、それが動作事実の有無の確認につながるのである。