2020年02月02日

●第121回

も)、всегда(いつでも)<всегдаは完了体動詞未来形と共に例示的用法でも使われる。これはвсегдаにはв любое времяとкаждый разの二つの意味があり、例示的反復は前者、規則的反復は後者の意味の時に発現すると思われる>、иногда(時折)、иной раз(時々)、нередко(しばしば)、случается(よくある)<過去の時制ならслучалось(よくあった)>などである。これらの状況語は反復を示すが、必ず動作が起こり、予測可能であり、頻度が語義の違いだけという場合は、規則的反復であり、不完了体が用いられるが、動作が起こるかどうか分からない場合、起こるにせよ動作がいつ起こるかどうか分からないという予測不能な場合は例示的反復であり、完了体未来形が用いられる。この用法がよく使われるのは動作が次々と行われる順次的用法のとき、否定の状況がある時、動作の到来を強調するような語句(как только, сразу, вдруг)がある時であるが、特によくみられるのは、文脈に原因が記載されているどうかは別にして、その結果(論理的帰結)のニュアンスがある時である。不完了体の規則的反復には結果のニュアンスはない。
 規則的反復では現在のこの一点が言及されている期間に動作が含まれるので、不完了体現在形を使うが、例示的反復では、動作を仮にとか例えば~であるというように、例として具体的にこれからの動作として示すので体は完了体未来形が、従属文の時制はその動作が現在のこの一点が言及された期間内に含まれないので未来となる。бываетなどが例示的反復で使われるが、状況語(挿入語、副詞句のようなもの)であり、文の直接の成分ではない。

(運転手が駐車場に車を置かないで、罰金を払うというのはこのようによくあることだ)Так и случается: поставит водитель машину не на стоянке – заплатит штраф. <順次的用法>
(私はいつも、どこでもハサミで足の爪を切り、パチンと切っちゃうの)Я обычно где ножницами обрежу, где откушу <順次的用法であり、気が向いたら~をするということで話し手の主観が入っているので、完了体未来形が来ている>
(いくつかの文書にはプロの犯罪者の、友人や同類への見方が、時たま見え隠れする)В некоторых документах нет-нет да и мелькнёт взгляд профессионального преступника на сообщество друзей и соратников.
(余分にあって悪いことはない)Лишний не помешает. <否定の文脈と結果のニュアンス>
(安全ベルトをつけないと、罰金だ)Не наденешь ремень безопасности – заплатишь штраф. <否定の文脈と結果のニュアンス>
(時には起きて各部屋を見て歩くことがあるが、静かで、ネズミたちの引っかく音が聞こえるくらいである)Встану иногда, пройдусь по комнатам – тишина, только мыши скребутся. <順次的用法>
(全ての人は時間がないとぼやくが、ちょっとでも自由な時間ができると、無駄に過ごしてしまう)Все жалуются на отсутствие времени. Но выпадет свободный часок – проведёшь его бесполезно. <結果のニュアンスが文脈にある>
(いつもこうだ。僕が中庭に走って来るや否や、すぐに誰かが叫び出すんだ)Так всегда: как только выбегу во двор, сразу кто-инбудь –закричит.
(必要な時には助けるよ)Я тебе помогу, когда будет нужно. <複文の場合、起こる動作は未来の時制であることに注意>


Posted by SATOH at 2020年02月02日 16:53
コメント
コメントしてください