2020年01月31日
●第98回
исключением того , что запрещено.
(室内のたき火厳禁)Разведение открытого огня в помещении строго запрещается.
この二つの違いは、被動形動詞過去の現在の時制の用法が動作の終了したのが、過去、ないしはたった今ということだが、不完了体動詞現在形には状態の意味であり、たった今終了したという意味はない。この動詞には遂行動詞の意味もある。
状態動詞がуже(すでに)との組み合わせで結果の存続を意味することがある。
(この瞬間から私たち赤の他人よ)С этой минуты мы абсолютно чужие люди! <狭い意味の現在(この瞬間)と広い意味の現在(今後という今から未来を含む日本語の文字通りの意味)を同時に示す用法>
(このような装置が何台御社ですでに稼働しているのですか?)Сколько таких установок вами уже эксплуатируется?
(「ママ、もう起きてるよ、起きてるってば、ママ」と言って、また寝入ってしまった)И говорил "Мам, я уже встаю, встаю, мам!" и засыпал опять.
(息子はもう独り立ちしている)Сын уже на ногах. <「息子はすでに歩けるようになっている」とも訳せる>
(女中は私がもう寝ていると言った)Горничная сказала, что я уже сплю.
ужеがなくとも、それが含意されていれば、знатьのような状態や反復の動詞にも、быть осведомлённым(知らされている)という意味の、次のような動作の起点が明確な結果存続の用法がある。
(当直の報告からどうなったかは知っている)Из донесения дежурного я знаю, как обернулось дело.
(彼の話をするとすぐに彼は現れたものだ)Только что о нём говорили, а он тут как тут. <тут как тутは慣用句で、全体的に規則的反復の用法であり、例示的反復も示す事ができる>
(夏は暗くなるとすぐ蚊が現れ、やりきれなかったものだ)Летом, как только стемнеет, комары тут как тут и просто житья от них нет. <完了体未来形の過去への時制転用で例示的反復。2-2-5項参照>
完了体は完了体過去形や被動形動詞過去短語尾の結果の存続の用法を除き、状態を示す事はない。ただ状態動詞の中のбыть動詞のみは4-1-2-5項に示すように、現在の時制で近接未来ближайшее будущее(発話時点のすぐ後に続くか、発話時点と融合した未来)を示す事ができる場合もある。また状態動詞が不完了体未来形を取る時は、新規の事柄も示す事ができる。これは未来の時制で動作の継続の意味を示す対応の完了体がないことに起因すると思われる。
(無線交信はどの周波数を使えるようにしますか?)На каких частотах будет поддерживаться радиосвязь?
(老後は何をして働くつもりですか?)Кем вы будете работать в старости?
形容詞の短語尾にもこの用法があるものもある。動作よりその結果の存続に文の焦点があるからとも言えるし、動詞бытьが動作の意味に用いられ、その結果の存続の用法であるとも言える。8-1-1項も参照願う。
(ロックンロールは死んだ)Рокк-н-ролл мёртв.
(彼は亡くなったが、彼の事業は生き続ける)Он мёртв, но дело его живо.
3-1-7 経験(~したことがある)