2020年01月31日
●第97回
держатьが使える。по-прежнемуは「以前のように、相変わらず」という意味で、調子を整え、強調のために置いたので、なくても意味は通じる。主語を末尾におくことで(レーマ〔新しい情報〕は末尾に来るのが普通なので)強調になっている。
(現代日本の思想研究は、かなりの弱点を抱えたままである)Изучение идеалогии современной Японии продолжает оставаться довольно слабым местом.
(お前だって自分の携帯を何日もほぼ丸々1日オフのままにしてるじゃないか)Ты ж свой мобильник теперь почти круглые сутки отключённым держишь!
(問題は未解決のままである)По-прежнему нерешённой остаётся проблема.
(この問題は未解決のままである)Этот вопрос остаётся открытым.
(押し込み事件は未解決となったろうに)Разгромы и ходили бы в темноте.
(その犯罪は今に至るまで未解決である)Преступление до сих пор не раскрыто. <被動形過去の現在の時制не раскрытоはこの状態が今も続いている事を示す。не было раскрытоとなれば、解決された可能性が高い>
(その殺人は未解決のままだった)Убийство оставалось нераскрытым. <оставалосьと不完了体動詞過去形をつかっているものは、解決されなかったかもしれないか、あるいは解決されたかどうかについて、話し手が興味を持っていないことを示している>
副動詞やその否定、否定命令文を使っても、「~(の)ままである」を表現できる。
(灯りをつけたまま寝た)Заснул, не выключив свет. <= Заснул, оставив свет включённым.>
「そのままお待ちください」でも、Останьтесь. と完了体であれば、新しい事態や情報が出てくる場合ということなので、相手が帰るそぶりを見せたときなどに使う。
(〔会議の後で〕そのままお待ちください)Не расходитесь. <= Оставайтесь.>
ちなみに状態動詞にпо-やпро-という接頭辞をつけて完了体を作れば、それは動作の終了を含意した継続の用法となる。
(暑さは丸1カ月続いた)Жара простояла целый месяц.
3-1-6-2 状態動詞と結果の存続
(分かった)Понял. は完了体過去形の結果の存続用法であり、これは(分かります)Понимаю.という遂行動詞に意味的に非常に近いことが分かる。これを否定文にしても意味は変わらない。ちなみにне понимаюは遂行動詞ではなく、状態動詞の否定である。
(私はこれが分からない)Я этого не понял. = Я этого не понимаю.
さらに、この用法は被動形動詞過去の現在の時制における結果の存続の用法に意味的に非常に近い。それは次の二つの文のзапрещеноとзапрещаетсяが同義であることからも分かる。
(禁止されているもの以外はすべて許可される)Всё разрешено, за