2020年01月31日
●第95回
に、明らかに評価解釈型である。
(彼は見かけほど単純ではないという気がする)Я начинаю думать (считать), что он не так прост, как кажется.
(あなたたちがどんなに良い人たちかという事が、今になって分かる気がする)Только теперь я начинаю понимать, какие вы хорошие люди.
(また〔いつものやつが〕始まった)Ну, опять начинается. <同じ意味でОпять началось.や、口語で(ほら始まった)Ну, поехал.〔主語によって、поехала, -о, -иになる〕も使われることから、明らかに意味は結果の存続という事であり、動作(愚痴、自慢話など)がたった今始まったということが分かる。ついでにいうと、この「始まった」という日本語は過去形ではなく、確述という用法である>
(今になってようやく生きているという実感がわいてきた)Я теперь только жить начинаю.
(おっしゃることが分かりかけています)Я начинаю вас понимать.
(あなたたちがどんなに良い人たちかという事が今になって分かる気がします)Только теперь я начинаю понимать, какие вы хорошие люди. <「今になってようやく分かってきた気がする」>
(内乱や国内のあつれきがひどく気になりかけている)Я начинаю сильно опасаться междуусобий и внутренних раздоров.
3-1-6 状態動詞
状態動詞は恒常的事実(いつものこと)や、また3-1-3-3項や3-1-3-5項から分かるように、現在の時制では過去から現在へと動作の状態の継続を示す。つまり動作の一点がないか、あるとしても直線などの連続する点で示されるという事を意味する。過程процессностьの用法には3-1-1項記載の動作動詞による二次元や三次元における移動を示す動的過程用法(進行形)と、そのような移動のない状態動詞による静的過程用法がある。
状態動詞は現在の時制で予定の意味では使えないが、8-1-1項で示すように動詞бытьの場合、「いる、ある」という意味の他に、4-1-2-5項のように「到着する」、また主語が3人称のみで「起こる、現れる」という動作を示す完了体的な用法があり、それらは現在の時制で完遂的用法として使える場合もある。2-1-7項のように過去のある時点からある時点までの継続も過去の時制で示す事ができる。また4-1-2-6項の予想を意味する動詞群も、未来の時を示す状況語と共に用いることができる。
(5分後に開始だ)Через пять минут начало. <このначалоは開始という意味の名詞>
3-1-6-1 状態動詞とは
状態動詞は「ある、いるбыть(存在の動詞、8-1項参照)やнаходиться(位置や所在の動詞)」の意味を語義に持つ不完了体で、そのままの動作の状態の維持を意味しており、場依存型の動詞であると言える。状態動詞は語義的に、時間軸において動作の特定かつ不動の一点(到達点)を示す事ができないゆえに対応の完了体をもたないと言える。対応する完了体がない不完了体のработать(働く)やспать(眠る)などは、動作の意味で過程や反復の意味も示せるが、継続の意味を示す時には、поработать(ちょっと働く)、проработать(働きとおす)、поспать(ちょっと眠る)、проспать(眠りとおす)など体のペアではないにせよ、継続期間の区切りを示す派生した完了体がある。このように状態動詞には、входитьのように語義に動作と状態の二つの意味を持つものもあるので、露露辞典にて用法を確認されたい。
この状態動詞は、その時点より過去において発生、ないし開始した動作がそのまま存在していることを示し、現在も含めてある期間行われてい