2020年01月29日

●第62回

ソした動きに目を覚ました)На рассвете часа в три задремавшего было Дудорова разбудила копотня Гордона.

тщетно пытаться (стараться) という句動詞を用いても、一旦開始された行為の中止と同じ意味を表す事ができる。

(彼は戦争を避けようとしたがダメだった)Он тщетно пытался предотвратить войну.

 「~しようとする」という意味のпопробовать, попытатьсяの過去形 + 不定形を使っても、同義である。この動詞は7-2項の動詞群に属し、完了体は1回の動作を強調する特徴がある。

(彼女は非難に対して反論しようとはした)Попробовала она отбиваться.

2-2-4 結果の評価 → 完了体動詞過去形

 動作の結果の評価оценка результата действияというのは完了体の特徴である、話し手の主観が表に出てくる用法であり、3-1-11項の様態〔どのように、つまり声が大きいとか小さいとか〕の強調ではなく、結果がいいか、悪いかという時に使う。つまり動作が終了したという事が前提となるために、結果の評価は動詞が文の焦点にならざるを得ないので完了体動詞過去形が用いられる。不完了体動詞現在形を用いる動作の様態の強調という用法では、動詞は文の焦点とはならないが、結果の評価の用法では動作の結果という事で文の焦点になるという違いがある。

(彼は全ての単語をよく暗記した)Он хорошо выучил все слова.
(空の旅はいかがでしたか?)Как вы долетели?

 汽車の旅なら、Как вы доехали? となる。прилетели/приехалиなどのпри-という接頭辞のついた運動の動詞が上の文で使えないのは、途中で飛行機が揺れたとか、飛行機が遅れたという過程の意味につながる結果の存続がこれらの動詞では表現できず、反復を含めた到着のみを意味するからであると思われる。似たような表現を挙げる。

「飛行機はどうでしたか?」- Как прошёл ваш самолёт?
「快適でした」- Прекрасно.

(反応の断面の計測はどうだったのですか?)Как вы измерили сечение реакции? <完了体動詞過去形が来ているのは、答えとして「いい(悪い)хорошо (плохо)」というような評価を尋ねているからである>

 ところが、乗り物酔いについて尋ねている下記の文は不完了体の現在形が使われている。

(飛行機は大丈夫ですか〔飛行機にはお強いですか〕)?)Вы хорошо переносите полёт? <この場合評価は評価でも、体質という反復における評価を聞いているわけで、具体的なたった1回の結果の評価とは違う事はお分かりだろう>

(この映画どうでした?)Как вам понравился этот фильм? <映画の上映は終了している>
(東京の感想はいかがですか?)Как вам нравится Токио? <聞かれた人はまだ東京にいるというニュアンスがある。нравитьсяとлюбитьは意味が近いが、「こういう良い印象を与える」とか「第一印象が~である」という意味はлюбитьにはないし、любитьは接続詞когда, чтобыと共に使

Posted by SATOH at 2020年01月29日 17:21
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