2020年01月28日
●第50回
がある。
(ブロップ: お前の手は震えている。気をつけろ。コップを落とすぞ)Бропп. .....Руки у тебя дрожат – смотри, стакан выронишь!
(コップが落ちて、割れる音)Звук падающего и разбивающегося стакана.
(ミルス: 嘘だ!コップを割ったのはお前だ!)Миллс. Неправда! Это ты разбил стакан!
動作は順次的で点過去であることが分かる。
2-1-9 意志の欠如 → не стал(а,о, и) + 不完了体動詞
「~するつもりなどなかったし、今もない」という意味で、結果の存続の否定版(3-2-1項参照)であることが分かる。неなどの否定詞が動詞の語義である動作そのものを否定しているので、また動作の促しへの否定なので不完了体動詞不定形が来る。4-1-1-6項も参照願う。
(私も話すつもりなどなかったわ)Я и не стала говорить.
(彼は説明するつもりなどなかった)Он не стал объяснять.
(警察は犯罪者を探そうとさえしなかった)Милиция даже не стала искать преступников.
(彼はこれ以上将軍と話をするつもりはなかった)Он не стал больше разговаривать с генералом.
上の文をне начал(а, о, и) + 不完了体とすると、行為の中止ではなく、延期であり、後で~するという意味になる。ちなみにнеのつかない肯定のстал + 不完了体 = начал + 不完了体は「~し始めた」という意味であり、完了体動詞未来形стану, станетなどと違い、意志を示すものではない。意向の意味を示すсобиратьсяのグループを過去形にして否定にしてみると、次の文のように、たんに「その時は~するつもりがなかった」という意味であることが分かる。
(すみません。お手紙を読むつもりはなかったのです。うっかり開けてしまいました)О, простите, я не собирался читать ваше письмо, я открыл его чисто автоматически.
2-1-10 過去の予定 → 不完了体動詞過去形
過去の予定という用法は、4-1-2項の予定の用法と同じで、過去の動作の過程を示す用法の延長であり、使える動詞は4-1-2-2項に示してある。должен(+ был + 完了体不定形)もсобираться同様、過去の過程の意味で使える。при-という接頭辞のついた運動の動詞は過程を表すことができないが、現在形で予定の意味を示すことができるということは現在の時制の項で指摘してあり、過去でも使える。7-1の動詞群の不完了体動詞過去形(志向)が使えるが、даватьの過去形は使えないだろう。
(彼は来週来ることになっていた)Он приезжал на следующей неделе. (= Он должен был приехать)
(汽車は2時間後に出発することになっていた)Поезд отходил через два часа.
(次の一番早いバスは15分後に出ることになっていた)Ближайший автобус отправлялся через 15 минут.
(彼はたくさん働いた。なぜなら日曜に大観衆の前で演説することになっていたからだ)Он много работал, потому что в воскресенье выступал