2020年01月28日

●第26回

る人がそばにいれば理想的だが、なかなかそうもいかないのが現実であり、本書が少しでもそのお役に立てればよいと願っている。
体の本質を理解したからと言って、実際のロシア語会話において、正しい体を使ってロシア語が話せるわけではない。反射的にロシア語が口をついて出るような練習が不可欠である。体の用法でも相性の悪いというか、不得意なものが当然あるはずである。本書の中のそういう不得手な用法の項目にある短文をできるだけ多く暗記して、いつでも口をついて出るようにすることが必要である。体の用法を理解した上での暗記は、反射神経を鍛えることにもなる。そのために用例は、ロシア語の文学などのみならず、ソ連、ロシアなどで出版された会話集も参考にして、できるだけ短く、応用的なものを配した。例文は日常会話、政治経済、医療、観光、技術、スポーツ、ビジネスなどのロシア語から広く渉猟し、実戦でも十分役に立つものばかり選んであると自負している。なお本書に収めた例文は現代ロシア語会話を対象にしており、19世紀や20世紀初め以前の文学などの例文については原則として含まれていない。
 構成は未来、現在、過去の三つの時制と命令法と不定法を柱とし、体の用法としては160ほど、和文露訳の構文の内容全体としては240ほどである。ただこれにはA = Bというような初歩的な構文は含まれていない。そういう構文に関しては拙著の『ビジネスロシア語実戦会話・応用編』(東洋書店、2007年)や『実戦ロシア語文法』(東洋書店、2008年)を、語彙に関しては『るいごプラス!』(DLmarket、2012年)、『女性のための技術ロシア語』(電子書籍 DLmarket、2012年9月刊)、『観光ロシア語』(電子書籍 DLmarket、2012年9月刊)を、熟語については、『ロシア語基本熟語500』(東洋書店、2009年)、慣用句は、『ロシア語慣用句辞典』(キム・ミネ、浅沼寛司編、東洋書店、2001年)、会話集は『そのまま使える!ロシア語会話』(東洋書店、2009年)を勧める。諺はСловарь русских пословиц и поговорок, В. П. Жуков, Русский язык, 1991がよいが、『諺で読み解くロシア人の人と社会』(栗原成朗、ユーラシアブックレット、東洋書店、2007年)でもよい。本書の対象とする学習者は、初級文法を終えた人以上であり、半年ロシア語を勉強した人なら読んで内容が分かるよう工夫してある。体の用法の説明には、できるだけ不完了体と完了体の例を交互に配置して、その違いについて具体的に説明するようにした。本書を読んで何か疑問があれば、遠慮せずろしあんピロシキ内のブログサイト:「閑話傍題(アネクドートの小部屋)」http://rosianotomo.com/blog-anekdot/ にメール願う。

Posted by SATOH at 2020年01月28日 11:34
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